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丹治史也准教授が著者となる学術論文が国際誌『Journal of Occupational Health』に掲載されました

論文タイトル

Uneven Impact of Andropause Symptoms on Daily Life Domains in Employed Men: A Cross-Sectional Study

著者名

Fumiya Tanji, Maiko Kawajiri, Hirohito Nanbu, Daisaku Nishimoto

雑誌名

Journal of Occupational Health

研究概要

男性の更年期障害は女性の更年期障害と同様に多様な症状を呈します。何らかの疾患をもつことは、様々な日常生活場面に影響を及ぼすことはよく知られています。更年期障害に関しては、女性については仕事や趣味に最も影響し、次いで人とのつながりに影響するという報告がありました。しかし、男性の更年期症状がどのような日常生活場面に支障をきたすのか、その大きさには違いはあるのかは明らかにされていませんでした。

本研究では、男性約1,000名を対象に分析し、更年期症状が仕事、家事、人とのつながり、外出、趣味の5つの日常生活場面への負担に関連するのか、その関連の大きさに違いはあるのかを検証しました。その結果、男性でも5つ全ての場面での負担と関連していましたが、関連の大きさについては、人とのつながりに最も影響し、次いで仕事、家事と続きました。男女ともに仕事に大きく影響することは共通している一方で、男性では人とのつながりに最も負担を抱いていることが明らかとなりました。女性と比較して、男性はストレスに対処する際に周囲にサポートを求めにくい傾向があります。男女平等社会が推進される中でも、「男性らしさ」という文化的背景が未だ影響している可能性があります。

今後もJ-MARSプロジェクトでは、更年期障害の予防はもちろん、更年期症状を持ちながらでも上手く対処して生活していけるような支援を見出すため、研究を継続して参ります。

論文

URL:https://academic.oup.com/joh/article/doi/10.1093/joccuh/uiaf040/8196553

J-MARSプロジェクト

URL:https://sites.google.com/view/j-mars-study/

丹治史也准教授が著者となる学術論文が国際誌『Journal of Occupational Health』に掲載されました