1. HOME
  2. 看護学専攻
  3. 卒業生のページ

卒業生のページ

卒業生からのメッセージ

令和3年度卒業(16期生)看護師 R.S.さん

「看護職を目指す皆さんへ」

突然ですが、皆さんは看護職になったら何がしたいですか?同時に好き・得意なことはなんですか?私は英語や海外の文化が好きで、今の目標は国内外で国際看護職として働くことです。

私は卒業後、地元の秋田県内で看護師として勤務しながら、国際看護師免許の取得に向けた勉強をしています。

国際看護職といっても働き方は沢山あります。海外の病院の看護師、発展途上国の助産師、様々な地域に派遣され公衆衛生活動を担う保健師、紛争地域で活動する手術室看護師、外国人向けクリニックの看護師や米軍基地看護師など、挙げるときりがありません。国際看護職の方に話を聞くと、国際看護をはじめたきっかけは皆様々でしたが、共通して「好きなこと」「ワクワクすること」に向かって進んでいました。私は得意な英語を活かし、日本と異なる環境や境遇で生きる人々の中で看護を追求出来たら、と思うとワクワクして頑張れます。

もちろん得意やワクワク、経験を活かせるのは国際看護に限りません。私の周りでは自衛隊から看護師になった友人や、訪問看護師から訪問看護師用電子カルテを作るシステムエンジニアになった同期もいます。海外勤務の経験を活かし、海外で働きたい医療職を育てるスクールを運営する看護職や、企業で培った宣伝広告の知識を活かしSNS世代のプレママやママさん向けに投稿や相談を受け付けるオンライン助産師などもいます。

看護職というと病院で働くイメージが強いですが、最近ではこのように個人の得意分野や経験を活かした「看護×〇〇」といった様々な看護職が出てきています。私のもう一つの得意分野は音楽で、休日にはチャリティコンサートを行うNPO法人の運営も行っています。「看護×音楽」という日も来るかも知れません。

最後になりますが、看護職を目指す皆さんに伝えたいことは、貴方にしか出来ない「看護×〇〇」があるということです。さて、皆さんは看護職になったら何がしたいですか?

平成24年度卒業(7期生)看護師 N.I.さん

「看護師を目指すみなさんへ」

私は、秋田大学附属病院へ入職して7年になります。私が、新人の頃からずっと大切にしていることは、患者さん、家族、一緒に働く仲間から「この人がいてくれてよかった」と思ってもらえるような仕事や働きをすることです。経験を積むにつれて、求められる役割も変わってきますが、その時々で自分にできることは何か考え、精一杯やることを心がけています。周りの人から頼ってもらえると、さらに頑張ろうと思えます。また、「チームで看護をする」ということもとても大切にしています。これまでも、一人ではなく、チームだからこそできたことがたくさんありました。対応が難しい事例でも、チームみんなが「患者さんのために」という思いで取り組めていることに、楽しさとやりがいを感じています。

私は、学生時代、勉強があまり好きではありませんでした。しかし、看護師になってからは、学んだことが即実践につながることもあり、学ぶことがとても楽しいと感じます。そして、「学生時代にもっと勉強していれば、今もっと面白かったかもしれない。」と思うことがよくあります。また、患者さん、家族と接するときには、医療に関する知識だけではなく、人間性も重要であり、多様な力が求められていると感じます。周りの人や物事に興味・関心を持つこと、周りの人と協力することなど、勉強だけではなく、様々な経験によって身につく力もあります。大学は、専門知識を深く学べる場所であり、看護師になるための知識を、時間をかけて身に付けることができます。

それに加え、他の学部生とも交流できるため、様々な価値観を持つ人と関わることを通して、他者だけでなく、自分自身を理解することにもつながります。私自身も、部活動やサークル、アルバイトなど、学生時代の経験や思い出が今につながっていたり、自分の支えになっていたりします。ぜひみなさんにも、4年間という時間を大切に、たくさん勉強をして、たくさん学生生活を楽しんで、かけがえのない思い出を作ってもらいたいと思います。

平成25年度卒業(8期生)看護師 Y.Y.さん

「看護師を目指す皆さんへ」

大学卒業後、地元である秋田県で看護師として働き始め、早3年が経ちました。私は現在、循環器内科・心臓血管外科の混合病棟で働いています。心臓に関わる疾患を持つ患者さんがほとんどであるため、重症な患者さんが多く、検査や処置も多いのですが、入職後、第一希望が叶って配属された病棟であり、忙しい中でも毎日楽しく過ごしています。

私が日々大切にしていることは、患者さんへの関わり方です。疾患を持つ患者さんは、不安や恐怖など様々な思いを抱いているため、少しでも気持ちが楽になるような声かけ、対応を心掛けています。その中で、「あなたの声を聞くと安心する」「あなたがいると笑顔になれる」という言葉をかけてもらえることがあり、自分の存在が少しでも患者さんの役に立てたという嬉しさややりがいを日々感じています。

一方で、自分の知識・技術不足を感じることも多くあります。新しい情報がどんどん増えていく中、看護師になってからの学びが重要だと痛感し、勉強の日々を送っていますが、大学4年間の学びが私の基盤となっています。受験生や在学生の皆さんは、講義に実習と日々大変だとは思いますが、看護師の仕事は本当に楽しいです。一緒に働ける日を楽しみにしています。

平成23年度卒業(6期生)看護師 H.T.さん

「看護師を目指す皆さんへ」

大学を卒業し、大学病院へ就職。早いもので 5 年が経ちました。現在、外科と内科の混合病棟で看護師として働いています。就職して初めの頃は、治療や疾患の知識も少なく看護技術においても経験不足であり日々不安を感じながら仕事をしていました。しかし、先輩方のサポートもあり、大学同期と支えあいながら成長できたと実感しています。勉強はそれほど好きではなかったのですが、できなかったことや分からなかったことができる・分かるようになることが楽しくなり、「もっと学びを深めていきたい」と感じるようになりました。

また、看護師として働いていく上で少し心配だったこともありました。自分が男性であるという点です。年々男性看護師も増えてきているとはいえ、現状ではまだまだ少ないと思います。しかし実際は、病棟にも男性の先輩がおり、スタッフ、患者さんなどからも「男性だから」というようには見られていないと感じます。患者さんは男性女性関係なくいるわけですし、例えば清潔ケアなどは「男性でよかった」などの声も聞かれます。看護師に興味があるなら「男性だから」ということでためらう必要はありません。男性看護師として活躍できる場はいろいろあると思います。

医療というものは日進月歩で、私が働いてきた 5 年の間にも新しい薬や治療法が出てきたり、求められる看護の質というのも変化していると実感しています。日々の業務をしながら新しいことを勉強することは大変な部分もありますが、身に付いた知識・技術を臨床に活かして、患者さんやご家族に良い看護を提供できた時には充足感を得られます。

この仕事をしていて、人とのつながりというものの大切さを実感しています。疾患を抱え、さまざまな不安や悩みを持つ人と関わる看護師はもちろん大変なこともあります。つらくなることもあります。自分 1 人では難しい事例でも、病棟のスタッフと協力し向き合うことで解決できたり、疲れたなと思った時も大学で共に学んだ友人との交流で元気が出たりもします。大学生活で関わった人、就職してから関わった人、患者さんやご家族とのつながりを大切にしながら、看護師としても人間としてももっと成長できたらと思っています。

平成27年度卒業(10期生)保健師 M.K.さん

「保健師を目指すみなさんへ」

現在私は、地元の秋田県で保健師として働いています。つい先日、秋田大学を卒業したばかりと思っていましたが、保健師となりあっという間に1年が経過しました。現在の主な業務は、結核対策、歯科保健対策、エイズ・性感染症・肝炎ウイルス等相談・検査事業、難病患者の療養指導・患者会の支援、特定不妊等各種医療費助成業務です。

結核対策を例に挙げると、結核の患者さんが発生した時の調査、面接、院内カンファレンスへの参加、退院してからの自宅での療養支援、患者の接触者への健診、老人福祉施設等職員研修会の企画など幅広い様々な仕事があります。退院してからの自宅での療養支援としては、治療が終わるまで患者さんに直接お会いして、お薬を飲み続けられるよう見守ります。結核は通常の生活に戻ったとしても、完治したわけではなく、薬の服用と定期的な通院、検査などは必要です。症状がなくなった中、毎日薬を飲み続けることは大変難しいことです。無事に服薬終了した時など、対象者の方々が笑顔になるお手伝いができたときに、この仕事のやりがいや達成感を感じています。

一方で、関わりの中で自分自身の力不足を痛感したりすることも多々あります。学べば学ぶほど、保健師の仕事はとても奥深いものだと思います。今、自分がしている仕事がどのようなことにつながっているのか、日々、目的を忘れないように心がけています。これからも日々勉強しながら、地域の方々のために働きたいと思います!ぜひ皆さんも保健師として働いてみませんか?

平成25年度卒業(8期生) 保健師 K.T.さん

「保健師に興味を持っているみなさんへ」

卒業後、秋田県内の自治体で保健師として働き4年が経ちます。成人健康教育・健康相談を2年担当し、現在は主に特定健康診査・特定保健指導を担当しています。“予防”という視点から人々の健康に関わる保健師に魅力を感じ、大学入学時から保健師を志望していました。今こうして住民の健康づくりに携われることに幸せを感じています。

僕が勤務している自治体は、業務分担制と地区担当制の2つの体制をとっています。業務が多様化し、年々業務量が増えている状況で、“個”として住民と関わる時間が少なくなってきています。だからこそ、家庭訪問や健康教育等で地域に出て住民と向き合える機会は大切にしていますし、自分はその時間が好きだと感じます。なにより住民に関わり、その人の悩みや心配事を一緒に考え解消できたことで笑顔が見られた時の嬉しさはなんとも言えません。

担当している特定健康診査では、受診率の低さが大きな課題となっています。住民への周知、健診の重要性の啓発、受診環境の改善など取り組むべきことは多くあります。自分の担当事業を抱えながら、地区のケース管理、乳幼児健診等スタッフとしての従事、電話・窓口対応などをこなすのは大変ですが、その分充実感があります。効率的に仕事を進めるための業務マネジメントも必要であり、楽しさの1つです。

大変なことも嬉しいこともたくさんあります!大変な時には職場のみなさんがサポートしてくれますし、嬉しい時には一緒に喜びを分かち合ってくれます。みなさんの“人々の健康を願う心”が地域の健康を豊かにします。魅力にあふれる保健師、一緒にやってみませんか?

平成25年度卒業(8期生) 保健師 A.N.さん

「保健師を目指すみなさんへ」

みなさん、こんにちは。私は、地元秋田県で保健師として働いています。つい先日、大学を卒業したと思っていましたが、あっという間に保健師生活が1年半経過しました。現在の主な業務は、感染症・結核対策、成人保健、難病等各種医療費助成業務です。感染症1つを具体的にみてみると、学校や保育所等で集団感染が発生した場合の調査、施設職員等向けの感染症対策研修会の企画、世界規模で蔓延している感染症発生時の対策検討など幅広い様々な仕事があります。時に世界を見ることもあれば、ある個人・一家族について考えることもあり、また時に迅速な判断が必要なこともあれば、じっくりと長期的に考えていくこともあり、保健師の奥深さ、難しさを日々実感しております。しかし、難しさがあるなかでも、この地域には何が必要なのか、地域の方々は何を望んでいるのか、という視点は忘れないように心がけています。また、地域のイベントに参加することもあり、住民の方々と直接顔を合わせることも多いです。地域の方々の元気な姿や笑顔をみることが楽しみであり、日々の活力となっています。

地域の方々、医療従事者、学校関係者、市町村職員などなど、新しい出会いが日々あることも保健師の仕事の魅力です。今後も保健師力を磨き、秋田県の様々な地域の方々のために働きたいと思います!ぜひ皆さんのもっている力も地域に役立ててみませんか?

平成25年度卒業生(8期生)助産師 H.M.さん

「助産師を志す皆さんへ」

実は、私は大学入学当初、助産師の職業についてほとんど無知でした。志すきっかけになったのは母性看護学の授業です。妊娠と出産の神秘に魅せられ、この感動を多くの女性に知ってもらいたい、女性の味方として働きたい、そしてたくさんの家族の支えになりたいと心に決めました。
 いま私が勤務しているところは、総合周産期母子医療センターとしての役割を果たしていて、ハイリスクな方も多くいます。幸せでいっぱいの妊娠生活ですが、切迫早産での長期入院や胎児疾患の治療など、医療的介入を必要とすることで、そのイメージが崩れてしまう方々もいます。そんな方々にも、妊娠出産の幸せや喜びを感じてもらえるよう、母親としての気持ちを育てていけるようにお手伝いさせていただくことも助産師の大切な役割です。その中で、自身の未熟さを感じる場面もあります。何年たっても、日々学びが多い仕事です。
 この仕事についてよかったと思う場面はたくさんあります。お母さんよりも、誰よりも1番に赤ちゃんに触れさせていただけることは、責任の重さもさることながら、感謝しきれないほど幸せなことです。
 このメッセージを読んで、一人でも多くの方に「助産師って素敵な仕事だな」と思っていただけたら嬉しいです。皆さんが秋田大学で学び、そして一緒に働ける日が来ることを楽しみに待っています。

平成23年度卒業(6期生) E.I.さん

「助産師のすすめ」

卒業後、助産師として働き始めて約4年が経ちました。

助産師として、やりがいを感じる瞬間は数えきれないくらいありますが、そのなかでもとくに大事にしている瞬間があります。ご夫婦が赤ちゃんを初めて目にする瞬間です。疲労困憊のはずのご夫婦の顔が一瞬で変わります。安堵で大粒の涙を流す方、笑顔で迎える方、幸せそうに赤ちゃんを見つめる方、「本当に生まれた。」と驚くお母さん、カメラの連写が止まらないお父さん。色々なお産の形がありますが、この瞬間が私の助産師人生を支えています。

たくさんの魅力にあふれている助産師ですが、入学当初、私は助産師という職業を知りませんでした。学習が進むにつれて助産師の存在を知り、少しずつ助産について興味や関心が深まりました。秋田大学では、興味をもった時に全力でサポートしてくださる先生方、仲間、学習環境があります。助産学実習では、実際に10例のお産に立ち会うので不安や緊張に押しつぶされそうになりましたが、先生方や仲間のサポートのおかげで乗り切ることができました。この経験は助産師になる覚悟を決める出来事になりましたし、自信につながりました。

皆さんと共に、生まれる喜びを分かち合いたいと思っているご家族がたくさん待っています。秋田大学で助産師への一歩を踏み出してみませんか。

卒業後の進路

令和5年度卒業生の主な進路先(順不同)

進学・就職先
進学 県内 秋田県立衛生看護学院助産科
県外 福島県立医科大学別科助産学専攻
浜松医科大学大学院修士課程助産師養成コース
助産師として就職 県外 日本海総合病院
新潟大学医歯学総合病院
東北大学病院
弘前総合医療センター
保健師として就職 県内 秋田県
秋田市役所
男鹿市役所
大仙市役所
県外 岩手県庁
特別区
看護師として就職 県内 秋田大学医学部附属病院
JA秋田厚生連
県外 東北大学病院
宮城県立こども病院
三沢市立市民病院
自治医科大学附属病院
群馬中央病院
東京湾岸リハビリテーション病院
順天堂大学医学部附属浦安病院
国立がん研究センター東病院
国立がん研究センター中央病院
杏林大学医学部付属病院
東京都立広尾病院
災害医療センター
日本赤十字社医療センター
横浜市立大学附属市民総合医療センター
川崎市立川崎病院
新潟大学医歯学総合病院
JA新潟厚生連
地方独立行政法人山梨県立病院機構
信州上田医療センター
神戸市民病院機構西市民病院
松山赤十字病院

同窓会

本道さくらの会