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基礎看護学講座

基礎看護学講座の概要

基礎看護学講座は健康科学と基礎看護学の2分野で構成され、専門職として質の高い看護を実践できる人材の育成をめざしています。健康科学分野では、看護学の基礎となる人間理解のための人体機能や、臨床心理学、生化学等の諸科学を教育、研究しています。

基礎看護学分野では、看護学の基礎となる看護の概念や理論体系、社会的役割、看護活動の現状と課題について教育・研究しています。また、看護実践の基礎となる方法論として看護過程、対象の健康生活や治療の援助に必要な基礎的看護技術について、教育、研究しています。

健康科学分野

分野からのメッセージ

健康科学分野では、学生のみなさんに医療系の学生が身につけるべき自然科学および人文科学系の基礎学問を提供します。そのため看護学専攻のみならず、理学療法学並びに作業療法学専攻の学生も1年次および2年時に受講します。自然科学系の教科では生命現象を体系的に科学的に理解するために、生化学および生理学をそれぞれ、「保健生化学」「人体機能学」として初年度に、「栄養学」を2年次に学びます。これらの知識は、その後の薬理学や病理学を学ぶ上での基礎になります。また、2年時においては患者様と接するに当たって必要となる人間関係の洞察力を涵養するために、心理学を基礎とした「行動科学」「臨床心理学」「人間発達学」を学びます。看護を志すみなさんと一緒に教室でお会いする日を楽しみにしています。

教員紹介

職名 教員名 主たる担当科目 内容
准教授 佐々木久長 行動科学 行動と心理的過程の関係
臨床心理学 心理アセスメントと心理療法の基本
人間発達学 生涯にわたる人間の発達的変化と主な発達理論
准教授 山口典子 保健生化学 人体の生命現象を化学的に理解する
生化学入門 有機化学の基礎、生化学学習の基礎知識
栄養学 栄養に関する人体のメカニズムや健康における栄養の意義
加齢と保健医療 3専攻選択 加齢現象の科学的理解と栄養医療
がん医療と緩和ケア がん遺伝子

教員の紹介または主な研究

佐々木久長
佐々木久長先生 写真

私は秋田県を中心に自殺予防対策に関する実践的介入研究を行っています。自殺は秋田県のみならず日本の重要な健康課題です。自殺する人の心理的理解はもちろん、背景にある社会的関係性も視野にいれた取り組みが必要です。市町村の保健師さんと連携してメンタルヘルスサポーターというボランティア養成にかかわり、ボランティアが自殺予防にどのような役割を果たしているかを調査研究しています。学校や職場のメンタルヘルス、家族関係も自殺予防対策と深く関係しています。地域住民を対象とした調査を実施し、公衆衛生学の視点も取り入れながら実践的な介入を継続しています。

秋田いのちの電話: http://akita-inochi.net/

山口典子
山口典子先生 写真

1年次の生化学入門、保健生化学を担当しています。生化学入門は高校で化学を履修しなかった学生さんが、生化学を学習するために必要な有機化学の知識を得るための教科です。

私は大学院の頃から細胞と細胞の間にあるマトリックス、特にコラーゲンについて研究しています。コラーゲンは、私達の体を構成するタンパク質の約3分の1を占めるほど、人体に無くてはならないタンパク質の一つです。さらにがんの浸潤・転移や肝硬変、肺線維症など臓器の線維化のような病態にも深く関わっています。このコラーゲンの持つ血管新生阻害作用を含む多様な生物学的な機能を研究しています。

学部生 2017年度卒業研究テーマ一覧

佐々木久長

  • 大学生の服装関心度と健康状態・心理状態との関係
  • 大学生の死別経験が死への恐怖及び希死念慮に与える影響
  • 看護学生の抑うつ状態とスマートフォン依存の関係
  • 大学生における自殺に対する意識と自己効力感の関連
山口典子
  • がん幹細胞の特性に関する文献検討
  • 唾液アミラーゼ活性測定法を用いた大学への通学における疲労度評価
  • 家庭内の日常生活に関わる物品の汚染度検査
  • 免疫チェックポイント阻害剤によるメラノーマの治療及び治療法の展開に関する文献検討

学部生 2016年度卒業研究テーマ一覧

佐々木久長
  • 大学生のきょうだいに障害者を持つことに対する認識
  • 「大学生のポジティブ志向とストレスの関連」に関する調査
  • 看護学生の看護職のワークライフバランスに対する認識
山口典子
  • 唾液アミラーゼを用いた看護学実習における疲労度評価
  • がん転移におけるエクソソームの役割と診断、治療への応用に関する文献検討
  • アスピリン、非ステロイド性抗炎症薬を用いた大腸がん予防に向けた臨床試験の文献検討

学部生 2015年度卒業研究テーマ一覧

佐々木久長
  • 学校での自殺対策に関する文献研究
  • 大学生の摂食障害傾向と親子関係の関連
  • A地域で活動するボランティア団体の取り組みと効果~地域のつながりを生かした自殺対策を通して~
  • 風力発電設備が周辺住民の健康に与える影響
山口典子
  • 唾液アミラーゼによる大学生活の疲労度評価
  • 脂質異常症の治療薬「スタチン」の抗がん作用に関する文献検討
  • 看護学専攻生のスマートフォンにおける細菌汚染度調査

学部生 2014年度卒業研究テーマ一覧

佐々木久長
  • 看護学生の看護職におけるワークライフバランスに対する意識に関する研究
  • 大学生の友人グループに関する現状と理想
  • 大学生の対人不安とLINE利用時のストレスについて
山口典子
  • ストレス負荷時における血圧および脈拍数の変動
  • 施設および物品の汚染度検査ならびに洗浄法の検討
  • 熱中症の地域差についての文献検討

基礎看護学分野

分野からのメッセージ

基礎看護学では、看護のまさに基礎を学びます。看護とは何か、看護の対象や目的、看護実践の根拠、そして看護職(看護師・保健師・助産師)としての基本的な知識・技術・態度を学修します。担当する科目は、1年次「看護学概論・看護基礎技術論」、2年次「看護援助技術論・看護援助技術演習・看護過程論・基礎看護学実習I」、3年次「フィジカルアセスメント・看護研究・基礎看護学実習II」です。看護技術の学習においては、学生が自己学習できるように、DVDなど視聴覚教材を準備し実習室を開放するなど、学生の学びを応援しています。また、4年次の卒業研究では、学生が主体的にテーマを設定し、よりよい看護技術の追求、看護学生の健康、看護に関するイメージなどを、実験や質問紙調査など様々な手法で研究しています。看護を志すみなさんと、一緒に看護を学ぶことを楽しみにしています。

教員紹介

職名 教員名 主たる担当科目 研究領域キーワード
教授 佐々木真紀子 看護学概論
看護援助技術論
看護援助技術演習
基礎看護学実習
看護過程論
海外看護協力
看護職の健康
看護技術
看護師の職業的発達
准教授 長谷部真木子 看護基礎技術論
看護援助技術論
看護援助技術演習
基礎看護学実習
フィジカルアセスメント
看護教育方法
看護技術
抗がん剤の職業的曝露と健康
助教 工藤由紀子 看護援助技術論
看護援助技術演習
基礎看護学実習
看護学概論
フィジカルアセスメント
看護過程論
看護基礎教育
看護技術
助教 杉山令子 看護援助技術論
看護援助技術演習
基礎看護学実習
看護学概論
フィジカルアセスメント
看護過程論
看護技術教育
抗がん剤曝露防止
外来がん化学療法
助教 菊地由紀子 看護援助技術論
看護援助技術演習
基礎看護学実習
フィジカルアセスメント
看護過程論
看護技術
看護職健康管理

教員の主な研究

看護師の健康管理に関する研究

病院などの医療現場では、人々に危険をもたらす因子が潜んでいます。どこの医療施設でも患者に危険をもたらす因子を排除し、安全な治療や療養生活ができるように組織的に管理しており、このことをリスクマネジメントと言います。一方で、看護師などの医療従事者にとっての危険因子も存在します。感染性病原体や抗がん剤などの化学物質、放射線、夜勤を含む勤務体制、ハラスメントなどが挙げられます。基礎看護学分野では、看護師がこれらの因子の危険性を正しく認識し、健康影響を避けるために対策を立てることができるように研究を行っています。

看護技術の教育方法に関する研究

看護学生が理解しやすい演習方法の研究、シミュレーターを用いた看護技術の習得に関する研究、学生の自己学習支援を促す教材に関する研究などを行っています。

看護技術が対象となる人々や看護者の心身に及ぼす影響に関する研究

看護技術は看護を受ける人にとっても、それを実施する看護者にとっても安全・安楽・効率的に行わなければなりません。そしてそれらは科学的根拠に裏付けされたものであることが重要です。そのため基礎看護学分野では看護技術が対象の自律神経活動や循環動態に及ぼす影響、看護技術を実施する際の看護者の姿勢や動作などについて、様々な機器を用いた研究を行っています。

外来がん化学療法患者に関する研究

近年、がん化学療法は患者さんのQOL向上や医療費削減を目的に外来においても多く実施されています。外来がん化学療法の中には、抗がん剤を自宅に持ち帰り持続注入する治療があり、そのような患者さんには、病院内で点滴が終了する患者さんと比較し、様々な負担があります。患者さんとそのご家族がより安全で安心な療養生活を送れるような対策を立てることができるように研究を行っています。

学部生 2017年度卒業研究テーマ一覧

  • 看護学生が看護技術の実技試験時に経験する緊張の要因と対処法
  • 男子看護学生の看護師として働くことに対する思い
  • リラクゼーション効果に関する和文献検討
  • 看護学生における患者の死に対する不安・恐怖とその対処について
  • 看護学生が認識する話しかけづらさを判断する言動・態度について
  • 看護学生の食事に対する意識と行動
  • 患者の羞恥心軽減に対する看護学生の配慮の実態
  • 看護学生の障がい者に対するイメージ ~自由連想法による調査~
  • 看護学生の食生活の実際~塩分摂取量に焦点を当てて~
  • 介護施設における職員の腰痛の実態とボディメカニクスの活用状況
  • 看護大学生における塩分感受性と関連要因

学部生 2016年度卒業研究テーマ一覧

  • 地域に伝わるケガや症状の対処方法と根拠について
  • 女子看護学生の喫煙に対する意識
  • 看護学生の非言語的コミュニケーションの実施と意識
  • コミュニケーション手段による看護学生の自己開示度の違い
  • 青年期における剤形による服薬の困難感とその対処
  • ベースン法とビニール法による手浴の汚染除去の比較検証
  • 看護学生の喫煙に関する知識および喫煙者に対するイメージ
  • 看護学生のアサーティブネスと臨地実習中における学習態度との関連
  • ハンドマッサージによる心身への影響の男女差の検討
  • 余命告知に関する家族間の認識の違い~看護学生とその親に焦点を当てて~
  • 看護学生の日常生活における手指衛生行動の実態
  • 患者がネガティブな発言をしたと看護学生が捉えた場面における看護学生の感情と対応
  • 芳香の有無によるハンドマッサージのリラクセーション効果の検討
  • 看護学生におけるカラーコンタクトレンズの装用行動と眼障害との関連

学部生 2015年度卒業研究テーマ一覧

  • 足部の蒸しタオル温罨法における保温用具の効果
  • 看護学生の入学動機と自己学習動機および学習時間の関係
  • 看護学生のユニフォームの洗濯後から着用までの保管の違いによる汚染の検討
  • 訪問看護を受けることに対する看護学生の意識
  • 看護学生の手話に対する意識
  • 安静臥床中の頸部固定に伴うベッドサイドでの看護師の会話位置
  • 洗髪後に後頚部へホットタオルをあてることによる心身への影響
  • 看護学生の臨地実習上での人間関係における困難な体験とその対処
  • 看護学生の睡眠パターンの変化と健康影響
  • 看護学生の医療材料に対するコスト意識
  • 看護学生の手の爪の現状と認識
  • 吸引カテーテルを回転させることによる模擬痰吸引量への影響
  • 看護学生のナースシューズと足部トラブルの関連

学部生 2014年度卒業研究テーマ一覧

  • 看護学生のハンドケア前後における手の水分率の比較
  • 看護学生の看護職に対するイメージの変容
  • 終末期ケアの経験が看護学生の臨地実習に及ぼす影響
  • 看護学生の臨地実習中の下肢の不快感
  • 同一体位保持による身体的・心理的苦痛からみた体位変換時間の検討
  • 看護学生が注射に対して抱く意識とその変化
  • 看護学生の睡眠に対する意識と睡眠の質
  • 一般大学生における男性看護師の印象と期待する役割
  • おむつ交換場面における看護学生の感染予防に対する危険予測
  • 看護学生におけるインターネット使用行動の実態
  • 看護学生の足浴時の手袋着用に関する実態
  • 看護学生の入学時、4年次の職業的アイデンティティの変化とその要因
  • 東日本大震災における看護学生の被災者支援行動に関する実態調査