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卒業生からのメッセージ

秋田大学での学びが作業療法士の核となっている

水沼健太さん 写真

作業療法学専攻
2010年卒業4期生
栃木県
精神保健福祉センター勤務
水沼健太さん

私は作業療法士として栃木県に入庁し、初めの4年間は身体・発達の領域を担当し、その後は精神の領域で主にデイケアを担当しています。現在の主な業務の内容は生活リズムや対人技能の改善、復職・就労支援、自殺未遂者等へのスキルトレーニング等の支援を行っています。対象者と対話をしながら取り組める今の仕事にやりがいを感じていますが、身体・発達の領域から精神の領域に異動したばかりの頃は、治療手段や介入方法が異なるため戸惑いもありました。しかし、作業療法士としての関わり方や評価の視点は大きくは変わらないと実感しました。

スムーズに領域を移行できたのは、秋田大学での学びがあったからです。秋田大学では作業療法士の資格を得るだけでなく、臨床に出てからも必要な知識や医療従事者として求められる人間性を養うことができる場であったと思います。各学年とも少人数のため横や縦の関係を築きやすい環境に加え、学習の専門性が増すにつれてグループでの活動になるため、普段の授業から協力して一緒に物事を考えることが身につきます。これらの経験が臨床の場でも自然にいかされていると思います。

臨床に出てからも技術的な研修はたくさんありますが、秋田大学での学びが作業療法士としての核になっていることは間違いないと感じています。これからも秋田大学で学んだ作業療法士の核を基本として、研鑽を積んでいきたいと思います。

大学での学びが土台となって今の自分がある

木村 佳奈さん 写真

作業療法学専攻
2009年卒業3期生
秋田県
秋田県立リハビリテーション・精神医療センター勤務
木村 佳奈さん

私は県内のリハビリテーション病院に勤務しています。作業療法士9年目となりましたが、通常業務に加えて学会発表や研究など毎日忙しい日々を過ごしていますが、とても充実しており、やりがいを感じながら楽しく仕事をしています。
対象は、脳血管疾患や脊髄損傷、神経筋疾患などの身体障害領域、統合失調症や双極性障害などの精神障害領域、アルツハイマー型認知症やピック病などの認知症領域と多岐にわたっています。対象疾患が多い分、大変なのではと思われる方もいると思いますが、作業療法ではどの分野でも対象者の生活に着目し、その人がこれから家庭や社会、地域のなかでどのように暮らしていきたいかを一緒に考えていくという点ではどの部門でも共通しており、そのことが作業療法では重要であると働いていくうちに思うようになりました。また、多職種とのチームのなかでも、機能・構造から活動・参加と広い視野で患者さんのことをとらえることができる作業療法士は重要な役割を果たしていると感じています。
臨床に出てからも学ぶことが多いですが、大学での授業や実習が土台となり今の自分があると思います。みなさんも同志とともに秋田大学で作業療法士を目指していただければと思います。