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作業療法学講座教授の新山喜嗣先生が、死生学に関する著書を出版されました。

本学の作業療法学講座教授で精神科医でもあります新山喜嗣先生が、「人文死生学宣言、私の死の謎」という著書(新山先生以下3名の共著)をご出版されました。死生学とは、「個人の死とその死生観についての学問であり、具体的には自己の消滅としての死に向き合うことで、死までの生き方を考える学問」と定義されています(ウィキペディアより)。出版にあたり、新山教授からこの著書の紹介文をいただきました。

私たちはこの10年ほどの間、「人文死生学研究会」なる研究会を催し、自分自身の死である「1人称の死」について皆で考えてきました。このような活動は、「2・3 人称の死」を主題とする従来の「臨床死生学」が扱わない領域を、補完するものと考えております。今後、「臨床死生学」と「人文死生学」が両輪となり、死を迎えつつある患者さんに対して、同じく必ず将来死を迎えるわれわれが、死に向かう「同胞」として死を支えることができることを目指しております。拙著は、「人文死生学研究会」の世話人が筆者となり、人文死生学という新たな領域を、誰もが死の当事者である世間の人々に発信しようとして書かれたものです。この著書が、皆様がいつか迎える死にどう向き合うのかのヒントになればと、願っております。

作業療法学講座教授 新山喜嗣

作業療法学講座教授の新山喜嗣先生が、死生学に関する著書を出版されました。