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生活機能・健康行動支援科学分野の紹介

本分野では、高齢障害者の呼吸循環器系生活機能および閉じこもり高齢者を健康な行動へと動機づけるコミュニケーション技法について論究します。

具体的には、高齢障害者・要介護高齢者の介護予防プログラム開発や、閉じこもり高齢者に対する支援としては高齢者が抱える身体・心理・社会的特性を考慮した対応について検証します。また、身体機能や認知機能の維持・向上のための健康情報を伝えるだけでは不十分な高齢者を動機づけて健康に関するより良い行動へと変容させる有効な方法であるコミュニケーション技法を探求します。

教員紹介

職名 氏名 研究テーマ
E-mail
教授 吉岡 年明
  • がんの浸潤や転移に関する研究
  • インテグリンががんの進展に果たす役割の研究
  • 肝障害や肝再生時におけるヘレグリンの役割の研究
yoshiokt*med.akita-u.ac.jp
教授 本郷 道生
  • 高齢者の腰曲がりに対する運動療法
  • 運動器疾患に対する超音波を用いた研究
  • 側弯症に関する研究

高齢者の腰曲がりの病態の解明と、運動療法の有効性に関して研究しています。また側弯症やスポーツ障害など、若年者に多い疾患の病態について、超音波などを用いて研究しています。

mhongo*doc.med.akita-u.ac.jp
教授 石川 隆志
  • 作業療法介入の効果・成果に関する研究
  • 作業活動と対象者の生活リズムに関する研究
ishikawa*hs.akita-u.ac.jp
教授 佐竹 將宏
  • 呼吸リハビリテーションにおける呼吸理学療法に関する研究
  • 補装具の使用に関する研究

私は理学療法士です。主な研究テーマは呼吸リハビリテーションと装具療法です。呼吸リハビリテーションでは呼気ガス分析装置を用い運動時の呼吸や代謝の反応を研究しています。装具療法では急性期脳卒中患者に対する治療用装具について臨床的な研究を継続しています。

satake*hs.akita-u.ac.jp
教授 若狭 正彦
  • 高齢者の運動機能評価と適切な運動プログラムの開発
  • 高齢者に対する運動介入・長期継続効果の検討
  • 遠隔医療リハビリテーションシステムの開発

Aging(加齢)に伴う様々な身体運動機能の変化に対する縦断的研究、また超高齢化社会における介護予防に向けた取り組みとして、「自助」をキーワードに高齢者に対する効果的な運動療法プログラムの開発を行っております。さらに「互助」に対するアプローチとしては、地域で生活する一般の高齢者を対象に、運動サポーターを養成し、地域住民主体で行うことのできる介護予防運動プログラムの開発を行っております。

masaloco*hs.akita-u.ac.jp
准教授 佐々木 誠
  • 外部環境の視覚認知と身体運動との関係に関する研究
  • 日常生活基本動作における生理的反応・運動学に関する研究

正常なヒトは、複数の様式の感覚を受容して、骨・関節を基盤に筋によって姿勢を保持・変換し、呼吸循環の作用によって運動をします。これらの機能により日常の生活活動を行い、スポーツなどの高いパフォーマンスを実現しています。私は、障害によってこのような機能や能力に障害が生じた場合の理学療法の評価や介入効果について研究しています。

masasaki*hs.akita-u.ac.jp
准教授 上村 佐知子
  • 睡眠導入剤服用後の高齢者の精神・運動機能の研究
  • 温泉が生体に与える変化に関する研究
  • 対人援助職の精神的疲労やコミュニケーション・スキルに関する研究

私はこれまで、睡眠導入剤服薬後の高齢者の精神・運動機能を研究してきました。この研究によって、睡眠導入剤が適切に使用され、薬の副作用から生じる転倒等の問題が少なくなると良いと考えています。また、古来人々が好んできた温泉のエビデンスを、睡眠や筋疲労などの生理学的指標から検討し、その効果を調べています。さらに、対人援助職の精神的疲労やコミュニケーションスキルに関する研究を行っています。

uemurai*hs.akita-u.ac.jp
助教 齊藤 明
  • 超音波を用いた運動器疾患に関する研究
  • スポーツ理学療法(投球・着地動作)に関する研究

変形性膝関節症における膝関節周囲の筋機能について超音波画像を用いた研究をしています。また成長期の野球肘の予防や理学療法介入の一助を目的に、超音波機器を用いて肘関節周囲の筋の硬さについての研究も行っています。

ptsaito*hs.akita-u.ac.jp
助教 木元 稔
  • 子どもの歩行効率に関する研究
  • 3次元動作解析装置を用いた研究
  • シーティング・ポジショニングに関する研究

私は地方に住む障害のある児を主な対象として、効果的なホームエクササイズを考案するための研究をしております。地方では子どものリハビリテーション専門施設が都市より少ないため通院が困難です。そのため、ホームエクササイズが果たす役割は大きいです。現在は、脳性麻痺児における歩行時の疲労を改善するために、ホームエクササイズとして効果的なプログラムやその実施状況の確認方法についての研究を進めております。

minoru-kimoto*hs.akita-u.a.jp
助教 照井 佳乃
  • 加速度計を用いた脳卒中患者や呼吸器疾患患者の歩容に関する研究
  • 脳卒中の身体活動量に関する研究
terui*hs.akita-u.ac.jp

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例:abcd*hs.akita-u.ac.jp → abcd@hs.akita-u.ac.jp

博士論文の紹介

  • Iwakura M, Okura K, Shibata K, Kawagoshi A, Sugawara K, Takahashi H, Shioya T, Wakasa M:Gait characteristics and their associations with clinical outcomes in patients with chronic obstructive pulmonary disease. Gait Posture 74:60-65, 2019
  • Sugawara, K, Takahashi, H, Kasai, C, Kiyokawa, N, Watanabe, T, Fujii, S, Kashiwagura, T, Homma, M, Satake, M, Shioya, T. Effect of anti-inflammatory supplementation with whey peptide and exercise therapy in patients with COPD. Respiratoy Medicine 106:1526-1534, 2012.
  • Kawagoshi, A, Kiyokawa, N, Sugawara, K, Takahashi, H, Sakata, S, Satake, M, Shioya, T. Effects of low-intensity exercise and home-based pulmonary rehabilitation with pedometer feedback on physical activity in elderly patients with chronic obstructive pulmonary disease. Respir Med. 2015 Mar;109(3):364-71. doi: 10.1016/j.rmed.2015.01.008. Epub 2015 Jan 29.PMID:25682543
  • 浅野朝秋,石川隆志:認知症高齢者における注意の維持集中に関する一考察-マルチランプ反応課題を用いた試行より-:秋田大学保健学専攻紀要20(2):1-9,2012.
  • 浅野朝秋,石川隆志:認知症高齢者におけるマルチランプ型視覚認知運動課題の遂行度:作業療法32(6):566-575,2013.
  • 高見美貴, 千田富義:脳卒中非麻痺側上肢機能への注意機能障害の影響:作業療法 32(1):23-32,2013.
  • Saito A, Okada K, Saito I, Kinoshita K, Seto A, Takahashi Y, Shibata K, Sato H, Wakasa M:Functional status of the articularis genus muscle in individuals with knee osteoarthritis. J Musculoskelet Neuronal Interact 16(4):348-354, 2016
  • Saito I, Okada K, Wakasa M, Abe H, Saito A:Foot pressure pattern, hindfoot deformities, and their associations with foot pain in individuals with advanced medial knee osteoarthritis. Gait Posture 59:83-88, 2018
  • 齊藤真紀子,佐竹將宏:人工股関節置換術前後の身体機能と歩行時の体幹・骨盤傾斜角度の経時的変化 筋腱温存法とDall方との比較.理学療法科学33 (4):569-576,2018
  • Takahashi Y, Saito A, Sato H, Shibata K, Okura K, Kinoshita K, Seto A, Osawa S, Wakasa M, Kimoto M, Okada K. In Vivo Flattening of the Central Aponeurosis of the Rectus Femoris Due to Knee Extension Torque in Healthy Young and Elderly Individuals With Knee Osteoarthritis. Ultrasound Q. 2019 Apr 5. doi: 10.1097/RUQ.0000000000000443.
  • Kume Y, Sato F, Hiraoka Y, Suzuki S, Niyama Y.: Spatial compatibility and affordance compatibility in patients with chronic schizophrenia. Asian J Psychiatr 24:33-40, 2016.