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生涯発達・健康支援看護学分野の紹介

本分野では、秋田県で課題となっている少子高齢化について、次世代を健やかに育てるために基盤となる女性と子どもの健康支援と、高齢社会における健康課題に焦点を当てて科学的エビデンスを論究します。

子どもの健康支援では、子どもを対象にした健康教育、慢性疾患を持つ子どもの療養行動支援、女性の生涯を通じた健康支援では、生殖医療の現状と課題、「夜泣き」などの育児の実質的な問題について、育児に悩む母親への支援方法について取り上げます。また、働く女性の健康に関しては、交代制勤務や有害薬剤等の取扱いについて、子どもに対する暴力に関しては、児童虐待やDVに対する支援体制づくりに対しての看護職の役割について探求しています。

高齢社会における健康支援では、健康づくり(ヘルスプロモーション)や介護予防、がんにまつわる多様な支援(療養支援、就労支援、緩和ケアなど)、認知症に関する支援(予防やケアの方法、家族支援や地域づくりなど)などを、地域包括ケアに求められる連携や意思決定支援、家族支援、在宅療養への移行などと共に看護職の役割を探求します。

教員紹介

職名 氏名 研究テーマ
E-mail
教授 鈴木 圭子
  • 高齢期の健康増進とケアに関する研究

我が国は長寿国として知られていますが、平均寿命の延長と共に健康寿命の延伸が課題となっております。そのため、どのような要因やケアが高齢者の健康や生活自立に関係するかを地域及び臨床において調査しています。高齢者の健康増進や介護予防に関する研究を行いたい方の入学をお待ちしています。

keiko*hs.akita-u.ac.jp
教授 安藤 秀明
  • 緩和ケアにおける質的研究
  • リンパ浮腫ケアに関する研究
  • 中高生に対するがん教育

私は、秋田大学医学部附属病院緩和ケアセンターおよびシミュレーション教育センターで臨床および教育を兼任しています。緩和ケアについては、実臨床にかかわる支援・援助を研究しております。また、教育については、多職種連携セミナーを行いながら、教育手法やプログラムについて研究しております。

andoh*gipc.akita-u.ac.jp
教授 吉岡 政人
  • 肝切除後の肝不全予防のための細胞増殖能亢進に関する研究
  • イオンチャネルと細胞増殖機構に関する研究
  • 画像解析を用いた腫瘍悪性度診断に関する研究

私は、肝切除後の残肝量低下に伴う肝不全発症を予防するため、肝臓における細胞増殖能の亢進や肝虚血再灌流障害の軽減化、ATP感受性カリウムチャネル操作による肝細胞増殖などの基礎研究を行っています。また、臨床研究として、画像解析を用いた腫瘍悪性度の定量化なども行っています。

masato*gipc.akita-u.ac.jp
教授 眞壁 幸子
  • 整形看護に関する研究
  • 国際看護に関する研究
  • 看護用具に関する研究

私は、日本と英国での看護師としての経験があります。日本での看護の専門性を高めていきたいと思っています。研究では、独創性、国際性、学際性、市民性を大切にしております。研究は研究のためにあるのでなく、臨床を大切にし、困難な状況にある対象のことを考えて研究し、研究成果が臨床に還元できるところまでを研究として活動しています。日本の課題は日本の外からみて初めて把握でき、解決策も生まれると信じています。ぜひ眞壁研究室にいらしてください。海外を研究フィールドにしたい方もどうぞご相談ください。

smaka*hs.akita-u.ac.jp
教授 成田 好美
  • 妊婦の歯科保健に関する研究

私は、母子看護学の特に助産師教育を専門としております。これまで、妊婦の歯科保健、妊婦の出産不安について取り組んできました。ライフワークとして思春期保健、性教育を続けています。今後は青年期女性が月経中を快適に過ごす総合的支援~セルフケアの拡充を目指す研究に取り組みたいと思います。

yoshimi*hs.akita-u.ac.jp
准教授 佐々木 久長
  • 地域における自殺予防対策に関する研究
  • 子どもや職場のメンタルヘルスに関する研究

自殺率が全国で最も高い状態が続いている秋田県で、地域づくり型自殺予防対策に取り組んでいます。住民のストレス状態や希死念慮についての調査研究を行い、自治体と共に対策に取り組んでいます。このプロセスを客観化し評価する研究を行いたい方の入学をお待ちしています。また自殺予防対策の視点から、子どもや職場のメンタルヘルスを向上させることに寄与する研究を希望する方もお待ちしています。

hisanaga*hs.akita-u.ac.jp
准教授 丹治 史也
  • 生活習慣・生活習慣と健康・パフォーマンス影響に関する研究
  • 就労者の健康・メンタルヘルスに関する研究

時代や社会状況とともにライフイベントの様相は変化し、人々のメンタルヘルスや健康・パフォーマンスはその影響を受けます。私は、多くのライフイベントを経験する就労世代の健康・メンタルヘルスに関する疫学研究に取り組んできました。現在は、男性更年期障害について調査を行い、当事者や周囲の方々が健康に生活するための支援について研究しています。

准教授 長岡 真希子
  • 保健・医療・福祉の連携、情報共有と管理に関する研究
  • 在宅療養支援・退院支援に関する研究
  • 地域診断と保健活動の展開に関する研究

私の研究のテーマは退院支援や医療連携、地域保健、在宅看護に関することです。病気や障がいがあっても地域で安心して生活するために、地域の皆さんがより健康で過ごすために、どのようなサポートが必要か、地域で活躍する看護職の皆さんと一緒に考え実践していきたいと思っています。

nmakiko*hs.akita-u.ac.jp
講師 利 緑
  • 慢性疾患とともに生きる人とその家族に関する研究
  • エンド・オブ・ライフ・ケアに関する研究

私は、糖尿病や心疾患などの慢性疾患とともに生きる人とその家族に対するケアをよりよいものにするための研究に取り組んでいます。また、人生の最期をその人らしく迎えるための支援についても検討しています。看護師だけではなく、多職種と連携しみんなで一緒に考えながら研究することを大切に過ごしています。

midori*hs.akita-u.ac.jp

※メールアドレスを使用する場合は「*」を「@」に置き換えてください。
例:abcd*hs.akita-u.ac.jp → abcd@hs.akita-u.ac.jp

博士論文の紹介

  • Minaka Nagata, Keiko Suzuki. Effects of oral function and depressive tendencies on nutritional status in older adults requiring support or low-level care:An investigation through path analysis. Japan Journal of Nursing Science.2023 Oct;20(4):e12552. doi:10.1111/jjns.12552. Epub 2023 July 4. PMID:37401609
  • Kudo N, Shinohara H, Kagabu S, Kodama H. Evaluation of salivary melatonin concentrations as a circadian phase maker of morning awakening and their association with depressive mood in postpartum mothers. Chronobiol Int. 2021 Jun 8:1-12. doi: 10.1080/07420528.2021.1930028. Online ahead of print. PMID: 34100322
  • Watanabe M, Shinohara H, Kodama H. Nocturnal oxygen desaturation in the late third trimester of uncomplicated pregnancy for prediction of late-onset gestational hypertension. J Obstet Gynaecol Res. 2020 Sep;46(9):1735-1743. doi: 10.1111/jog.14362. Epub 2020 Jul 26. PMID: 32715551
  • Yukiko Kudo, Makiko Sasaki. Effect of a hand massage with a warm hand bath on sleep and relaxation in elderly women with disturbance of sleep: Japan Journal of Nursing Science, 2020 Jul;17(3):e12327. doi: 10.1111/jjns.12327. Epub 2020 Feb 3. ISSN:17427932
  • Ohtaka M, Hiramoto I, Minagawa H, Matsuzaki M, Kodama H:Screening of the Maturity Status of the Tibial Tuberosity by Ultrasonography in Higher Elementary School Grade Schoolchildren. International Journal of Environmental Research and Public Health,16(12), 2138; Doi: 10.3390/ijerph16122138,2019
  • Yukiko Kikuchi , Noriko Ishii , Hideya Kodama. Effects of night-time on-call work on heart rate variability before bed and sleep quality in visiting nurses. Int Arch Occup Environ Health. 2018 Aug;91(6):695-704. doi: 10.1007/s00420-018-1317-4. Epub 2018 May 28.
  • Yukiko Ito , Izumi Hiramoto , Hideya Kodama. Factors affecting dance exercise performance among students at a special needs school. Pediatrics International59 : 1-6 ,2017
  • Yoshida M, Shinohara H, Kodama H.  Assessment of nocturnal sleep architecture by actigraphy and one-channel electroencephalography in early infancy. Early Hum Dev. 2015 Sep;91(9):519-26. doi: 10.1016/j.earlhumdev.2015.06.005. Epub 2015 Jun 30.
  • Abe N, Kodama H.  Distal-proximal skin temperature gradient prior to sleep onset in infants for clinical use. Pediatr Int. 2015 Apr;57(2):227-33. doi: 10.1111/ped.12473. Epub 2014 Nov 10.
  • Sugawara Y, Hiramoto I, Kodama H.  Over-adaptation and heart rate variability in Japanese high school girls. Auton Neurosci. 2013 Jun;176(1-2):78-84. doi: 10.1016/j.autneu.2013.02.016. Epub 2013 Mar 15.
  • Shiga K, Murata K, Kodama H.  Effects of sleep disturbances during pregnancy on cardiac autonomic modulation in the resting state. Int J Gynaecol Obstet. 2012 Nov;119(2):149-53. doi: 10.1016/j.ijgo.2012.05.034. Epub 2012 Aug 9.