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専攻主任からのメッセージ

若狭正彦先生 写真

理学療法学専攻
若狭正彦

「健康」とは、身体的、精神的、社会的に完全に良好な状態であり、単に病気がないとか虚弱でないということではない」とWHO(世界保健機関)は定義づけています。この身体的にも精神的も、そして社会的にも「健康」な状態に導いていくのが理学療法(Physical Therapy)です。 これまで理学療法の目的は、疾病や傷(障)害によって引き起こされた運動機能の回復を促し、日常生活動作(ADL)の改善、そして最終的にはQOL(生活の質)の向上を目指しておりましたが、近年は、ただ単に疾病・傷(障)害による運動機能の改善回復を促すだけではなく、疾病・傷(障)害の予防にまで対象とする領域が拡大してきました。つまり 「予防」がキーワードとなります。この予防とは、高齢者に対する介護予防のみならず、壮年期・青年期における生活習慣病予防、学童期におけるスポーツ傷害予防等になります。そしてそれぞれを予防するためには、理学療法士がただ単に運動(療法)を指導すれば良いというわけではなく、科学的根拠に基づく運動療法の指導を行い、どのような運動を行うことにより、どこが鍛えられ、結果としてどのようにして転倒予防に繋がるのか、またどのような運動が生活習慣病・認知症に効果的かなど、運動(療法)を科学的に明らかにしていかなければなりません。

秋田大学では、このような事を学ぶ環境を整え、さらに地域に根ざした大学であることを意識し、地域特性(高齢化率第1位)に即した学習環境づくり、また地方から世界に向けた国際交流も積極的に推し進めるため、タイ王国のチェンマイ大学、オーストラリアのグリフィス大学にて海外リハビリテーション研修を行う機会も設けております。

理学療法学を通し、ここ「秋田」でだからこそ学べる、「学生第一主義」をモットーに掲げた「秋田大学」でだからこそ学べることを、それぞれが掲げた目的を達成するために、一緒に学んでいきましょう。