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同門グループ

AHG(Akita Hand Group)

AHGロゴ

AHGは、肘から指先までの病気や外傷(手外科)を研究、診療するグループです。肘から指先は、外傷症例が多い特徴があります。2016年度の秋田大学整形外科関連病院における肘~手指までの手術件数は2927件で、関連病院全手術件数9633件に対する割合は30.1%でした。

秋田県内どの地域の患者様に対しても、手外科領域の標準的診断・治療を提供し、さらに治療の難しい様々な外傷等にも対応していくことを目標に活動しています。

治療標準化への取り組み

AHGでは、関連病院の若手医師を対象とした手外科基本手技の啓蒙活動を進めています。

(1) 超音波ガイド下神経ブロック

手指を栄養する血管や知覚・運動を支配する神経は非常に細く、指では1mm以下です超音波ガイド下神経ブロックは、高精度の超音波装置を利用することにより、神経、血管や穿刺針を確認しながら実施できるために、より確実に麻酔効果を得ることが可能です。術後の除痛にも有効で、麻酔科医の不足した秋田県内において、特に手外科領域の手術に際しては、必須の手技となっています。

AHGでは、県内関連病院における超音波ガイド下ブロックの普及に取り組んでおり、H26年以降毎年、ハンズオンセミナーを開催しています。現在では県内の関連病院すべてにおいて普及しています。

微小外科(マイクロサ-ジュリー)への取り組み

(2) 微小外科(マイクロサ-ジュリー)への取り組み

もう一つの取り組みとして、微小血管外科(マイクロサ-ジュリー)手技の普及を目的に、年3回、秋田大学バイオサイエンス教育・研究センターの実験室で、ラットを用いた血管縫合・マイクロサージャリーの基礎講習を行っています。メンバーが講師を担当し、独自のプログラムによる教育を進めています。基礎トレーニングを積み重ねた後に、専門施設における臨床研修を経て、県内関連施設における実臨床に携わっています。

こうした取り組みの効果もあり、現在、グループメンバーの勤務する県内4施設で切断指再接着等の微小血管外科手術が可能となっており、以下に紹介する遊離皮弁術も行っています。

微小外科(マイクロサ-ジュリー)への取り組み

微小血管外科の応用

AHGでは微小血管の縫合技術を利用して、切断指の再接着術以外にも遊離皮弁術を行っています。遊離皮弁は、例えば、背部の広背筋と皮膚を、血管をつけた状態で採取し、上肢や下肢などに生じた軟部組織欠損部位に移動させ、再び血管を縫合して血流を再開し生着させる方法です。悪性軟部腫瘍切除後の軟部組織欠損や重度四肢外傷による広範位軟部組織欠損に対してこの遊離皮弁術を行っています。

2016年より、外傷4例、軟部腫瘍5例、感染1例に対して組織移植手術に取り組み、遊離皮弁7例(広背筋皮弁6例、前外側大腿皮弁1例)、有茎皮弁2例、血管柄付遊離腓骨移植1例を実施し、良好な成績をおさめています。

微小血管外科の応用

損傷の高度な肘外傷に対する手術 -人工肘関節全置換術への取り組み-

上腕骨遠位部骨折は、肘関節周囲の骨折のなかでも最も治療に難渋する骨折の一つとされています。こうした骨折に対する第一選択はロッキンプレートを用いた骨接合術ですが、高度粉砕例や偽関節例の場合には、プレート固定が困難な症例もあります。 AHGでは、必要な患者様に対して人工肘関節を施行しています。手技の確立と、人工関節の進歩により、安定した手術成績が得られています。

Adviser 島田洋一
 Director 千馬誠悦
 Vice-Director 成田裕一郎

  • 相澤俊朗(北秋田市民病院)
  • 青沼 宏(雄勝中央病院)
  • 飯田 聖(水野病院)
  • 伊藤博紀(能代厚生医療センター)
  • 浦山雅和(雄勝中央病院)
  • 加賀 望(北秋田市民病院)
  • 齋藤光(秋田大学病院)
  • 齊藤英知(秋田大学病院)
  • 白幡毅士(由利組合総合病院)
  • 千馬誠悦(中通総合病院)
  • 冨岡 立(市立横手病院)
  • 成田裕一郎(中通総合病院)
  • 益谷法光(羽後町立羽後病院)
  • 村田昇平(秋田大学病院)
  • 湯浅悠介(秋田大学)
  • 宮腰尚久(秋田大学)