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同門グループ

A-BONE(Akita Bone and Osteoporosis Network)

秋田県では高齢化が年々進んでおり、高齢化率が全国1位の県でもあります。そのような高齢者では、骨折などによって寝たきりとならないために、骨粗鬆症治療が重要となってきます。

秋田大学整形外科では、20年ほど前から骨粗鬆に関する研究が行われておりましたが、秋田県における骨粗鬆症の予防や治療をさらに充実させるため、2013年12月に骨と骨粗鬆症の研究グループ(A-BONE)を発足しました。

骨粗鬆臨床研究

骨粗鬆症は、全身の骨に関係するために、整形外科領域のあらゆる分野に関係してきます。秋田大学整形外科では、各分野におけるA-BONEメンバーが、各自の専門分野において骨粗鬆症研究を行っています。

1. 骨粗鬆症による脊柱変形

骨粗鬆症では、骨脆弱性により脊椎椎体骨折を生じると脊柱の後弯変形が生じることが知られています。この脊柱変形は、脊柱可動性や生活の質(QOL)の低下、姿勢不安定性や転倒の増加と関連することを明らかにしています。また、脊柱変形と胃食道逆流症や慢性腰痛との関連についても検討しています。

骨粗鬆症による脊柱変形

 Miyakoshi N et al. Osteoporos Int 2003
 Miyakoshi N et al. Osteoporos Int 2005
 Miyakoshi N et al. Osteoporos Int 2007
 Miyakoshi N et al. Osteoporos Int 2009
 Ishikawa Y et al. Osteoporos Int 2009
 Kasukawa Y et al. JBMM 2010
 Miyakoshi N et al. Tohoku J Exp Med 2010
 Miyakoshi N et al. Pain Res Treat 2011
 Tsuchie H et al. Biomed Res 2011
 Ishikawa Y et al. Gait Posture 2013
 Sugimura Y. et al. Mod Rheumatol. 2015

また、背筋力の低下は、骨粗鬆症患者の脊柱変形と関連することから、背筋力訓練のQOLや脊柱変形に対する効果を検討し、背筋力訓練がQOLを改善することを明らかにしています。

背筋運動療法

 Hongo M et al. Arch Phys Med Rehabil 2005
 Miyakoshi N et al. Osteoporos Int 2007
 Hongo M et al. Osteoporos Int 2007
 Hongo M et al. Osteoporos Int 2012

2.骨粗鬆症薬物治療

骨粗鬆治療薬には、Bisphosphonateをはじめ、テリパラチド、デノスマブ、ビタミンD・K、SERM、エルカトニンなど多くの薬剤が存在し、それぞれの特徴を考えて治療薬を選択していきます。これまでに当グループでは、薬物併用療法(アルファカルシドールとエルカトニン、リセドロネートとビタミンK)や、経口と経静脈投与のBisphosphonate製剤間の検討、妊娠後骨粗鬆症へのビタミンK投与など、様々な薬物療法の臨床的検討を行ってきました。

 Aonuma H. et al. Tohoku J Exp Med 2009
 Tsuchie H. et al. Ups J Med Sci 2012
 Kasukawa Y. JBMM 2013
 Hongo M. et al. JBMM 2015
 Horikawa A. Springerplus. 2015

非定型大腿骨骨折

非定型大腿骨骨折

それ以外にも骨粗鬆症性の難治性骨折や、脊椎椎体骨折などに対する薬物療法の効果も臨床研究を行っております。また、近年報告されるようになった非定型大腿骨骨折に関しても、その原因を解明するために臨床研究を行っています。

 Sasaki S. et al. JBMM 2012
 Nozaka K. et al. BMC Musculoskeletal Disord 2014
 Nozaka K. et al. BMC Res Notes 2014
 Miyakoshi N. et al. JBMM 2015
 Tsuchie H. et al. Acta Med Okayama 2015
 Miyakoshi N. et al. JBMM 2015
 Tsuchie H. et al. JBMM 2016

重心動揺計

重心動揺計

また、骨折の原因として骨粗鬆症は大事な要因ですが、それ以外にも筋力の低下やバランス機能の低下も転倒・骨折の要因となります。ビタミンDのバランス機能への影響や、サルコペニアなどに関しても臨床研究を行っています。

 Miyakoshi N. et al. JBMM 2013
 Saito K. et al. JBMM 2015

当グループでは、大学病院だけではなく、関連病院にも多くのメンバーが在籍しているため、必要な場合はメンバー同士協力して臨床研究を行う事も可能です。また、基礎研究に関しては、大学院生が動物実験などの研究を行っており、月に2~3回、グループでのミーティングを行っております。臨床研究・基礎研究ともに、実際の臨床現場へフィードバックできるような研究を行うように心がけており、これからも新たな研究や治療を行っていく予定です。

Adviser 島田洋一
 Director 宮腰尚久
 Vice-Director 粕川雄司

  • 宮腰尚久(秋田大学)
  • 佐々木聡(東成瀬村診療所)
  • 阿部利樹(秋田厚生医療センター)
  • 田村康樹(今村記念クリニック)
  • 本郷道生(秋田大学)
  • 粕川雄司(秋田大学)
  • 野坂光司(秋田大学)
  • 石川慶紀(秋田大学)
  • 土江博幸(秋田大学)
  • 工藤大輔(秋田大学)
  • 斉藤公男(秋田大学)
  • 前川重人(雄勝中央病院)
  • 野口英明(厚生連由利組合総合病院)
  • 野口英明(厚生連由利組合総合病院)
  • 前川重人(雄勝中央病院)
  • 加茂啓志(秋田労災病院)
  • 佐々木寛(秋田労災病院)
  • 土江博幸(中通総合病院)
  • 青沼 宏(市立角館総合病院)
  • 斉藤公男(市立角館総合病院)
  • 瀬川豊人(町立羽後病院)
  • 大内賢太郎(市立横手病院)
  • 木下隼人(町立羽後病院)
  • 藤井昌(市立秋田総合病院)
  • 佐藤千恵(秋田厚生医療センター)
  • 河野哲也(秋田大学)
  • 鈴木真純(秋田大学)
  • 益谷法光(秋田大学)
  • 長幡樹(秋田大学)
  • 湯浅悠介(秋田大学)
  • 高橋靖博(秋田大学)
  • 堀川明(五十嵐記念病院)