国際交流事業
どうなっているの?看護師のワークライフバランス

平成27年3月14日 保健学科 大講義室
秋田大学大学院医学系研究科主催で、「どうなっているの?看護師のワークライフバランス」というテーマで国際シンポジウムを行いました。タイ王国からはノイ先生(チェンマイ大学看護学科)、マレーシアからサイード先生(イスラム国際大学看護学科)、シンガポールからヤニカ先生(国立シンガポール大学看護学科)をシンポジストに招き、眞壁幸子先生(秋田大学 臨床看護学講座)が座長として、髙階淳子先生(秋田大学 臨床看護学講座)がシンポジストとして参加しました。
このシンポジウムでは、各国における看護師のワーク・ライフ・バランス(仕事と私生活の両立)の現状について、それぞれの調査結果をもとに各国の報告と意見交換が行われ、同じアジアといっても、言語や文化、国民性、働く制度、働くことと私生活を充実させることに関する認識などについて共通点・相違点がわかり、他国での看護師の現状を知ることで自身の住んでいる国での働き方についても考えることができました。すべて英語での進行でしたが、同時通訳があり、非常に有意義なシンポジウムでした。
“The current state and issues of work-life balance in Japan”
Junko Takagai Akita Univ.
“The current state and issues of work-life balance in Thailand”
Orn-Anong Wichiaikum Chiang Mai Univ.
“The current state and issues of work-life balance in Malaysia”
Mohd Said Nurumal Int. Islamic Univ.
“The current state and issues of work-life balance in Singapore”
Yanika Kowitlawakul National Univ. Singapore
ブータン王国における助産教育と看護の現状

平成27年2月19日 保健学科 大講義室
演者 ブータン王立大学健康科学院教員
“Midwifery program in Bhutan”
Sonam Deki
ブータンにおけるリプロダクティブ・ヘルスに対する戦略的計画について話されました。この計画の目標は 1) 新生児や妊産婦の死亡率を低下させること2) 避妊を普及させること 3) 子宮がん及び乳がんの発症率を低下させること 4) HIVなどによる生殖器系感染症の発症率を低下させることで、そのための対策についても述べられました。
“Nursing in Bhutan”
Phuntsho Om
ブータンのおもな健康問題は、呼吸器系の感染、下痢症、胃癌、子宮頸癌、アルコール性肝炎、事故や障害、薬物の乱用、糖尿病、高血圧です。しかしブータンでは医師や病院のベッドが不足しており、人口10万に対して3人の医師、一つの病院ベッドに対して555人の割合であると話されました。