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「高齢者周術期管理マニュアル」克誠堂出版 2023年4月発売

現在わが国では、高齢化と医療の進歩により高齢者が手術を受ける機会は増加しています。高齢者の周術期管理で頭を悩ませるのは、術後せん妄や術後認知機能障害などの術後の高次機能障害です。これらにより日常生活動作(ADL)や予後が悪化し、社会復帰が困難となることが指摘されています。高齢者の手術に関わる医療者には、術後高次機能障害を予防するための周術期管理が求められます。しかしながら、高齢者の術後高次機能の維持を目的とした介入は、有用性が未確定な分野が多く、複数のエビデンスを集約する必要があります。

秋田県は全国の都道府県の中で最も高齢化が進み、基礎疾患を有している患者も多い地域であり、日常的に高齢者の周術期管理に従事しています。高齢者の周術期管理に習熟している秋田県内の医療者が選択したエビデンスとこれまでの経験を踏まえたコメントは高齢者診療のヒントになるのではないでしょうか。

本書は第一章では術後せん妄・術後認知機能障害に関するレビューとERAS®︎の有用性についてのエビデンスを詳解しています。第二章以降は術前管理、術中管理、術後管理にわけて周術期管理をテーマごとに解説しており、それぞれ新しいエビデンスに裏打ちされた興味深い解説が展開されています。本書が術後せん妄・術後認知機能障害を予防するための高齢者に対する周術期介入の一助となれば幸いです。

「高齢者周術期管理マニュアル」
克誠堂出版 2023年4月発売
[編集]新山幸俊・木村 哲・合谷木 徹

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