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婦人科グループの研究活動

研究

子宮内膜細胞診用液状検体の遺伝子検査を用いた漿液性癌検診の確立

漿液性癌は予後不良の組織型であり、子宮体癌・卵管癌・卵巣癌死亡例の約半数を占めます。漿液性癌を早期診断・治療できれば、婦人科癌の大幅な予後改善が望めます。我々は、婦人科の日常診療で用いられる細胞診用液状検体中の遊離DNAを用いることで、漿液性癌及び前癌病変の早期発見をする検診の確立を目指しています。

分子遺伝学的な解析と臨床疫学的な観察から構築する遺伝性子宮体癌の管理指針

遺伝性腫瘍の一つであるリンチ症候群では大腸癌、子宮体癌、卵巣癌、小腸癌、胃癌、腎盂・尿管・膀胱癌など様々な腫瘍の発生リスクが高まります。子宮体癌患者からのリンチ症候群の識別は、今後発症するかもしれない病気に対して、より積極的な検診や予防、早期発見・治療に取り組むことが出来ます。我々は効率的な識別法と適切な管理指針の構築を目指しています。

卵巣癌におけるミスマッチ修復欠損腫瘍の識別と管理指針の確立

ミスマッチ修復機構の欠損を有するがんは免疫チェックポイント分子の発現が強いため、免疫チェックポイント阻害薬の有効性が期待されています。卵巣癌におけるミスマッチ修復欠損腫瘍を識別し、特徴を明らかにすることで、卵巣癌患者におけるミスマッチ修復欠損腫瘍の管理指針の確立を目指しています。

がん微小環境特異的コンディショナルゲノム編集による新規がん免疫療法の樹立

抗体療法を主としたがん免疫療法が臨床応用されてきているが、著効症例がある一方で、治療中に病勢が進行する症例もあり、既存の殺細胞性がん化学療法と同じように、常に新しいターゲットによる治療を迫られる結果となっています。次世代のがん免疫療法として、多方面に抗腫瘍作用を発揮できる細胞性免疫の応用へと研究の主体が移ろうとしています。我々は、がん微小環境をもターゲットとする新規のがん細胞性免疫療法の樹立を目指しています。

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