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ご挨拶

着任7年目の新春を迎えて

教授 寺田幸弘

この冬も比較的穏やかな新春を迎えており喜ばしく思います。

昨年も沢山のカップルの妊娠、沢山のいのちの誕生、そして沢山の婦人科腫瘍の患者さんたちのご病気との対峙のお手伝いをさせていただきました。県内産婦人科診療の唯一無二の砦である当院には様々な患者さんがご来院されます。ひとの命は本当にそれぞれでお一方としてマニュアル通りには経過しません。本年もスタッフが其々のベストを尽くすとともに、さらに協調しあいながら産婦人科総合力を向上させて診療に取り組ませていただきます。どうぞ安心してご来院ください。

命が誕生する産婦人科の営みは県内それぞれの地域にとってもそれぞれの病院にとっても「ともしび」であり、「希望」です。翻って全国ワーストを示し続ける本県の人口減少、出生数減少は止まる気配が感じられません。我々は本年も秋田県で生の営みをされてゆく全ての方々に安定した「標準医療=平均ではない現在最善の医療」を受けていただけるよう精進してまいります。そのためには激変する社会構造に即し、かつ未来を見据えた産婦人科診療体制の柔軟な枠組みの変革が必要です。地域、行政、将来を担う若手医師も含めたスタッフ達とともにそのことを考えて実行する時期が来ております。

昨年は5名が英文学位論文を著名なジャーナルに発表し医学博士の称号を得ております。それぞれが貴重な秋田産の情報であり、彼らの努力を誇りに思います。巨大大学のような大風呂敷は広げられませんが本年もスパイスのよく効いた医学の真実を発信してまいります。

県内各病院の産婦人科スタッフの方々には、今年一年それぞれが自分と向き合い向上されること、かつ他者の意見も謙虚に吸収する柔軟さを持つこと、そして積極的に医学の学びに参加されることを希望、期待します。

本年もよろしくお願い致します。

平成29年1月4日
秋田大学大学院医学系研究科医学専攻
機能展開医学系産婦人科学講座 教授 寺田幸弘

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教室の特徴

手術風景

県内で唯一の大学附属病院の産婦人科であることが最大の特徴であります。患者さんに高度先進医療はもちろんのこと最先端の医療を提供できるように努力することが義務づけられている、と思っております。

県内の大きな病院の産婦人科医は、ほとんどが私ども教室の出身者であります。従って、産婦人科医療に関しましては、秋田大学附属病院産婦人科と患者さんがお住まいの近くの病院の産婦人科医師とは密接に連携をとりあっております。

具体的には、手術前の検査は近くの病院で、手術は大学で、術後のフォローアップは元の病院で行うことが可能になります。患者さんの都合によっては、われわれが大学病院から近くの病院に出向いて手術や検査を行っております。

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産婦人科診療の特徴

産婦人科は、女性の一生涯の身体的のみならず精神的な健康に関わっております。

胎児期、新生児期、学童期、思春期、性成熟期、更年期、老年期のそれぞれの時期に特有の疾患があります。それら女性の疾患の診断から治療・フォローアップまで一貫して行うことができます。

婦人科は、手術をしますので外科的側面を、産科は妊娠中に色いろな合併症が出現しますので内科的側面を持っております。従って、産婦人科は、婦人科外科と産科内科の2つの科から成り立っているといえます。

少子高齢社会かつ人口減少時代に突入したわが国において、生命の誕生に直接関わる産婦人科医が担うべき役割はますます大きくなると思われます。

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患者さんとの接し方

患者さんとの接し方

患者さんの不安・痛み・苦しみを分ち合えるコ・メディカル(看護師・助産師)と医師とのチームで診療しております。個人や組織としての能力の向上やミスの根絶に努力しております。

傾聴(とにかく患者さんの訴え・話を聴く)、共感(患者さんの言っていることに理解と同情を示す)、受容(一緒に努力して病気を克服するよう求める)を患者さんと接する基本姿勢としております。患者さんだけではなく家族の言葉にも誠実に耳を傾けております。

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大学附属病院産婦人科の特殊性

1人でも多くの立派な産婦人科医師を増やし、育成するために、学生に患者さん(症例)を見させないわけにはゆきません。

その際は、必ず患者さんからの同意をいただいてから、指導教官と一緒に診察しております。

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研究に対する姿勢

研究に対する姿勢

多くの大学附属病院においても産婦人科の医師が不足しております。患者さんを診るのが精一杯で、研究にまで手が回らないところが多いなかで、私どもの教室では細やかではありますが、研究を続けることができております。毎年、少ない数ではありますが、レベルの高い国際雑誌に論文を発表しております。

研究のための研究、そして論文のための研究であっては何の価値もありません。患者さん、そして病気のための研究を心がけております。

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