Akita Spine Group(ASG)は、秋田県脊椎脊髄病研究会のメンバーが中心となり2007年に発足しました。月2回の定例ミーティングによる若手医師および脊椎脊髄外科医の教育と研究活動、及び手術登録による脊椎脊髄手術データベース構築が主たる活動です。
ASGにおける手術件数は、年々増加しています。特に近年では側方進入椎体間固定術の併用による脊柱変形手術が増加しています。(図1)
これらの手術症例は、ASGデータベースに登録され、ASGメンバーであれば誰でも利用でき、各自が興味を持った研究ができます。またASGでは低侵襲手術、重度骨粗鬆症対策、医療安全対策も踏まえたナビゲーション支援手術、超音波検査の脊椎疾患への活用、保存療法のエビデンスの構築にも積極的に取り組んでいます。
ASGでは、多施設研究でデータを収集して解析し、オリジナリティの高い研究として発表・論文化しています。2019年〜2023年の5年間では、57編の英文論文が発表されました(図2)。
また月に2回開催されるミーティングでは、最近経験した症例や研究などを提示し、次代を担う若手脊椎脊髄外科医の育成を図り、さらに若手も含め研究内容についてのディスカッションを行なっています。毎回の小講義の内容は、ASGステップアップレクチャーとてPDF化され、また一般的な手術から難治例の手術まで、ASG会員のアクセス可能な手術動画を共有するなど、メンバーの教育に取り組んでいます。
秋田大学整形外科とASGのメンバーが中心となり、2028年11月に、第36回日本腰痛学会(Spine Week Japanにて共同開催.会場:名古屋国際会議場)と、2029年4月に第59回日本脊椎脊髄病学会(会場:仙台国際センター)を主催する予定となっています。
Adviser 宮腰尚久(秋田大学)
Adviser 小林孝(秋田厚生医療センター)
Director 本郷道生(秋田大学)
Vice-Director 工藤大輔(秋田大学)
Members(五十音順)