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2026年10月29日(木)
器官・統合生理学講座 医学科3年 神 茉奈佳さんが東北生理談話会第58回大会において、学生口頭発表「学生優秀賞」を受賞しました。
福島県立医科大学で開催された東北生理談話会第58回大会(日本生理学会東北地区大会)において、本学医学科3年生で器官・統合生理学講座に所属する神 茉奈佳さんが、学生口頭発表「学生優秀賞」を受賞しました。
神さんは、3年次の基礎配属において取り組んだ研究成果について、二日酔いの原因物質の一つと考えられる酢酸による細胞膨張と、漢方薬「五苓散」による抑制効果をテーマに口頭発表を行いました。研究内容、プレゼンテーション、質疑応答などが総合的に評価され、今回の受賞に至りました。本研究では、アルコールの代謝産物である酢酸が細胞容積に及ぼす影響を調べ、二日酔いの新たな発症メカニズムと五苓散の作用機序について検討しました。
1.研究グループは、ヒト腎由来HEK293T細胞を用いて、アルコールの代謝産物である酢酸が、細胞死を伴わずに細胞を膨張させることを発見しました。
2.酢酸による細胞膨張には、水やイオンの輸送に関わる複数の膜タンパク質が関与しており、細胞内の水分・イオンバランスの異常が細胞膨張の形成や維持に関係することを示しました。
3.二日酔いの症状改善にも用いられる漢方薬「五苓散」が、酢酸による細胞膨張を濃度依存的に抑制することを発見しました。
本研究成果は、これまで十分に解明されていなかった二日酔いの発症機序について、細胞容積の恒常性という新たな視点から理解を深めるものです。また、五苓散の作用メカニズムの解明を通じて、二日酔いに対する新たな治療法の開発につながることが期待されます。


