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2022年12月09日(金)

申請当時細胞生物学講座・現理工学研究科生命科学コース 山崎 正和 教授が日本解剖学会 第68回東北・北海道連合支部学術集会において、『学会賞』を受賞しました。

平面内細胞極性(planar cell polarity:PCP)は組織平面において体毛や繊毛の向きが特定の方向に揃う現象である。例えば、内耳の有毛細胞は、音の振動を効率よく感知できるように、特定の方向に向かって感覚毛を形成し、その配向性異常は聴覚機能の著しい低下を招く。同様の現象は気管や卵管の繊毛上皮細胞においてもみられ、繊毛の運動方向と器官の機能が密接に連関する。
ショウジョウバエなどを用いた遺伝学的解析により、膜貫通型分子Frizzled等から構成されるコアグループがPCP制御系の中核であることが認知されている。しかしながら、ショウジョウバエやマウスの複数の組織において、コアグループに依存しないPCP制御機構の存在が以前より示唆されている。例えば、ショウジョウバエ背板では、今から数十年前のPCP研究の黎明期にその可能性が提示されていたが、現在においてもその分子機構は不明である。
我々は、ショウジョウバエ背板のライブイメージング等を駆使して、この問題に取り組んでおり、その成果を日本解剖学会 第68回東北・北海道連合支部学術集会において発表した。この成果が評価され、今回の受賞に至った。