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2021年12月01日(水)

2021年12月1日、東北で初めて新たながんの治療法「光免疫療法」が、秋田大学医学部付属病院の耳鼻咽喉科頭頸部外科で開始されました。

手術、放射線、抗がん剤(化学療法)、分子標的治療薬、免疫チェックポイント阻害剤、ホウ素中性子捕捉療法などに続く、新しい治療法です。

「光免疫療法」では、2時間以上かけて抗EGFR抗体セツキシマブと光感受性物質を結合させた抗体を点滴静注します。20~28時間後に患部に差し込んだカテーテルを通じてレーザー光(近赤外光線)を照射すると化学反応を起こして、風船が割れるようにがん細胞が約1~2分という短時間で破壊されます。

治療費は高額ですが保険適用であり、更に高額医療で支援されます。副作用として適用部位疼痛(20%以上)、舌腫脹(13.9%)、腫瘍出血、咽頭浮腫(5.6%)などが報告されています。

画期的な治療法であり、適応があれば積極的に取り組んでいきます。