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2025年12月26日（金）
分子生化学講座・伊藤剛先生が筆頭著者、田中正光教授が責任著者となる学術論文が国際誌「British Journal of Cancer」に受理されました
論文タイトル
Effects of mitotically active polyploid giant cancer cells on chemoresistance through interaction with cancer associated fibroblasts
著者名
Go Itoh, Yuma Fukushi, Kurara Takagane, Hitomi Suzuki, Yohei Kawasaki, Sei Kuriyama, Kenji Iemura, Kozo Tanaka, Keisuke Kanetaka, Akiteru Goto, Masamitsu Tanaka
掲載誌
British Journal of Cancer （doi: 10.1038/s41416-025-03317-6）
研究等概要
分子生化学講座・伊藤剛先生が筆頭著者、田中正光教授が責任著者となる学術論文がBritish Journal of Cancerに受理されました。
腫瘍組織内で異常に大きながん細胞が見つかることがあります。これらの細胞は「多倍体巨大がん細胞（PGCCs）」と呼ばれ、がんの進行において重要な役割を果たしている可能性が指摘されています。PGCCsは、自然発生的に生じることが確認されており、また細胞内での低酸素状態や放射線、化学療法などのストレスによっても誘導されます。
これまでの研究では、PGCCsは遺伝的に不安定であるため、最終的には死に至ると考えられていました。しかし、私たちの研究では、「分裂能力を持つ活発なPGCC（MA-PGCCと名づけた）」という特殊なタイプが、安定して分裂を繰り返し、生存できることを発見しました。この発見は、がんの進行における新たな理解を深めるための重要な一歩となります。
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