お知らせ

2023年01月05日(木)

精神科学講座 竹島 正浩 講師が代表著者となる学術論文が国際誌『International Journal of Environmental Research and Public Health』に掲載されました

論文タイトル

ベンゾジアゼピンの中止に対する態度や困難感

著者名

竹島正浩1、青木裕見2,3、家研也4、勝元榮一5 津留英智6、坪井貴嗣3、稲田健7、喜瀬守人8、渡邊衡一郎3、三島和夫1、高江洲義和3,9

掲載誌

International Journal of Environmental Research and Public Health

研究等概要

ほとんどの医師がベンゾジアゼピン中止に対して困難感を有していたが、精神科医はベンゾジアゼピン中止による離脱症状の出現や精神症状の悪化に対し、非精神科医は中止戦略に対してより困難感を有していた。多変量解析ではベンゾジアゼピン中止困難感と心理社会療法に負の関連があることが示された。そのため、医師に心理社会のトレーニングを行うことによって、ベンゾジアゼピン中止に対する困難感が減じ、ベンゾジアゼピン中止率が向上することが示唆された。
ベンゾジアゼピンの長期処方は十年以上前から世界中で行われ続けている国際的な問題であり、本研究がベンゾジアゼピンの長期処方を是正す糸口になるかもしれない。