秋田大学大学院医学系研究科 医学専攻 病態制御医学系 総合診療・検査診断学講座

大学院課程・修士課程について

医師が個々の臨床能力を磨くことと、研究を行い学会や論文発表を行うことは、学生や若手医師にとって、しばしば別々のことととらえられています。しかし、医療・医学を発展させるという大きな視点からは、「研究か?臨床か?」と二者択一を迫るものではありません。リサーチマインドとそれをアウトプットする能力はすべての医療従事者に必要なことなのです。

医療の細分化、専門化が進む中で検査医学もより高度で有用な情報を提供することが求められています。そのような期待に応えるため、新しい手法の導入や独自のマーカーの開発につとめています。検査の開発ができる検査技師の育成を目指し、共に研究を行っています。これまでに、検査技師も社会人大学院生として医学博士を取得し、中央検査部で後進の指導に活躍しています。地域連携システムにも力を入れており、日本で初めてとなるインターネットを利用した耐性菌データベース(Akita-ReNICS)を構築しています。

研究としては検査学のほか、感染症、免疫・炎症、アレルギー学に取り組んでおり、当科は臨床・研究の両面において横断的アプローチができることが特徴です。特に細胞機能研究の環境は国内外のラボに比べてもかなり充実しています。国内外への留学や、他科との連携などについてもお気軽にご相談下さい。