大学院課程・修士課程について
医師が個々の臨床能力を磨くことと、研究を行い学会や論文発表を行うことは、学生や若手医師にとって、しばしば別々のことととらえられています。しかし、医療・医学を発展させるという大きな視点からは、「研究か?臨床か?」と二者択一を迫るものではありません。
リサーチマインドとそれをアウトプットする能力はすべての医療従事者に必要なことです。臨床ではエビデンスを使うわけですが、それがどのように作られているか、これは実際にやってみるのが一番です。一次情報を作る側に回る経験は実はそれほどチャンスがあるわけではなく、その意味でも大学院はとても良い機会だと思います。
研究としては検査医学のほか、アレルギー学、感染症、免疫・炎症などの分野に取り組んでいます。私たちは臨床・研究の両面において横断的アプローチができることが特徴です。これまでに、医師だけでなく検査技師も社会人大学院生として医学博士や修士号を取得し、中央検査部で後進の指導に活躍しています。
特に細胞機能研究や、病理・臨床検査の環境はかなり充実しています。国内外への留学や、他科との連携、個別の事情などについてもお気軽にご相談下さい。