
Integrative Physiology
「感覚」のセンサーであるイオンチャネルを中心に、生命現象における論理を理解するための研究を通じて、難治性疾患克服に向けた新たな治療法や治療薬開発を目指しています。
生命科学研究は、生命の本質と疾病を含むそれぞれの生命現象の理解が進むのに伴い、現時点では先端的な医療や創薬への橋渡しとなる応用研究が強く求められています。これまで、工学部や医学部など全く違った文化と異なる視点で生理学を研究する中で築いてきた学際研究を推進し、技術革新を目指します。そして、これからも国内外の多様な背景を持つ分野の人を受け入れ、学際的な連携により生まれる融合的なアプローチの開発を推し進めます。これらの試みは、治療法開発の可能性を広げ、医療応用へと繋がると考えております。
私たちのこれまでの研究において、多くの生理応答に関与するイオンチャネルが創薬の有望な標的であることを見出しています。この標的に対して、今後の研究においては、創薬による疾患の治療と合わせて天然物質による予防医療を介した地域医療の発展の可能性にも目を向け、研究の可能性を広げていきたいと考えています。
News
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2024.11.21雑誌掲載田頭先生、阿部さん、酒井さん、沼田先生らの論文が雑誌に掲載されました。 Shakuyaku-Kanzo-To Prevents Angiotensin Ⅱ-Induced Cardiac Hypertrophy in Neonatal Rat Ventricular Myocytes, Tagashira Hideaki, Abe Fumiha, Sakai Ayako, Numata Tomohiro, Cureus, 16(11): e74064 Cureus:(link)
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2024.11.11受賞基礎配属に来て研究を続けていた医学科の学生、および博士課程の学生が、第56回東北生理談話会(山形大学)で発表し表彰されました。 学生優秀賞 「漢方薬『防己黄耆湯』の水排出機構に関与するCl-チャネルの分子同定」 鈴木 太郎 「漢方薬『芍薬甘草湯』の心筋保護作用とその作用機序の解明」 阿部 史葉 学生奨励賞 「ヒスタミン誘発性細胞縮小におけるCl-チャネルの関与」 青山 碧透 「セロトニン誘発性細胞縮小に対する半夏瀉心湯の影響」 髙山 遼2024.10.28講演沼田教授が、第40回日本東洋医学会東北支部学術総会に参加し教育講演を行いました。 秋田県総合保健センター 2024年10月27日(日)