Integrative Physiology
「感覚」のセンサーであるイオンチャネルを中心に、生命現象における論理を理解するための研究を通じて、難治性疾患克服に向けた新たな治療法や治療薬開発を目指しています。
生命科学研究は、生命の本質と疾病を含むそれぞれの生命現象の理解が進むのに伴い、現時点では先端的な医療や創薬への橋渡しとなる応用研究が強く求められています。これまで、工学部や医学部など全く違った文化と異なる視点で生理学を研究する中で築いてきた学際研究を推進し、技術革新を目指します。そして、これからも国内外の多様な背景を持つ分野の人を受け入れ、学際的な連携により生まれる融合的なアプローチの開発を推し進めます。これらの試みは、治療法開発の可能性を広げ、医療応用へと繋がると考えております。
私たちのこれまでの研究において、多くの生理応答に関与するイオンチャネルが創薬の有望な標的であることを見出しています。この標的に対して、今後の研究においては、創薬による疾患の治療と合わせて天然物質による予防医療を介した地域医療の発展の可能性にも目を向け、研究の可能性を広げていきたいと考えています。
News
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2026.08.21NEWS論文発表の成果が秋田魁新報で紹介されました。 秋田魁新報:(link)
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2026.08.20雑誌掲載佐藤講師、沼田教授らの論文が雑誌に掲載されました。 Hange-Shashin-to Suppresses Serotonin-Induced Neurogenic Intestinal Contraction via Inhibition of 5-HT3A Receptor Signaling, Kaori Sato-Numata, Ryo Takayama, Ayako Sakai, Tomohiro Numata, Cellular Physiology and Biochemistry, 60:427–444, 2026 Cellular Physiology and Biochemistry:(link) この研究は、競輪の補助を受けて実施しました。 半夏瀉心湯は、下痢や過敏性腸症候群などの消化器症状に用いられる漢方薬ですが、その詳しい作用の仕組みは十分に分かっていませんでした。腸内で増加したセロトニンが神経細胞の「5-HT3A受容体」に結合すると、ナトリウムイオンなどが細胞内に流入して神経が興奮し、アセチルコリンの放出を介して腸の収縮が促進されます。本研究により、半夏瀉心湯が5-HT3A受容体のイオンチャネル活性を直接抑え、神経細胞の興奮、カルシウム濃度の上昇、アセチルコリンの放出を抑制することが明らかになりました。さらに、ラットの大腸を用いた実験でも、セロトニンによる腸管収縮を抑えることが確認されました。この発見は、5-HT3A受容体が半夏瀉心湯の作用標的の一つであることを示し、過敏性腸症候群に対する治療効果の科学的な理解につながることが期待されます。
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2026.05.22実習令和8年度3年生が基礎配属され研究を行っています。
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