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新生児

新生児診療グループ(准教授 新井浩和 記)

臨床

新生児診療グループ

NICU6床(保険認可)、GCU(growing care unit)3床(保険認可)の運営を任されています。我々のNICUは、秋田県の2つしかない新生児3次施設の一方として、すべての面で秋田赤十字病院(総合周産期母子医療センター)と一体となった医療ができることを目指しています。

扱う児に関しては秋田赤十字病院と住み分けをしています。日赤には秋田県の超低出生体重児の9割が入院し、大学では主に、他科や他グループと共同でみることを必要とする小児外科疾患や先天性心奇形などを術前、術後の管理を含めて受け入れています。更に、腹膜透析、胸腔ドレーンの管理、窒素ガスによる低酸素換気療法、NOガス吸入療法などの高度医療を抵抗なく速やかに施行できる医療設備や看護スタッフに恵まれています。

難しい症例が多いため、産科との連携も重要であり、そのためにまずは、毎日産科に行って情報交換、prenatal visitもケースに応じて積極的に行う(心理士訪問も含めて)、産科出生の正常新生児もルーチンにチェックする、院内出生児の正常1ヶ月健診はすべて新生児グループでおこなっております。産科医師とのカンファレンスも、両病棟の看護師、助産師、臨床心理士も参加しての総合的な情報交換の場としています。

NICU入院数 82例 (2012年度)
超低出生体重児4, 極低出生体重児2, 低出生体重児28, 先天性心疾患11, 小児外科疾患6 (肺腫瘍1,など), 染色体異常4, 脳外科疾患2
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研究

研究では、A. 肺成熟過程におけるフィブロネクチンの生理的意義に関する研究と、B. 低酸素虚血性脳症の病態解明と治療に関する研究、を行なってきました。

新生児診療グループ
  1. 肺の形態形成において重要な、フィブロネクチンのEDA,EDBと呼ばれる領域の肺における発現と機能を調べてきました。ヒトの肺において、EDB領域は未熟肺または肺低形成に限定して発現していることを示し、更に肺胞上皮細胞の分化に関与している可能性を示唆しました (Arai, Am J Pathol 1997)。次いでラット肺で、EDA領域は周生期の肺胞形成に伴って発現が変化し、これらが細胞増殖と関連している可能性と、この関連は妊娠ラットへのステロイド投与によって誘導される胎児肺胞形成における細胞増殖の変化とも関連していることを見いだしました。現在は、子宮内感染によって引き起こされる未熟児慢性肺疾患へのEDA領域の関与を解析中です。
  2. 免疫組織学・電顕を用いて新生児低酸素性虚血性脳症モデルにおける神経細胞死の連続を示しました(Nakajima,J Neurosci.2000)。同モデルを用いて、臨床応用を念頭に72時間持続する低体温療法、ネクローシス抑制の可能性を探ったカルパイン阻害、ビタミンCの脳保護効果をそれぞれ明らかにしました。
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