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神経

小児神経診療グループ(講師 矢野珠巨 記)

臨床

すべての小児神経疾患に対応できるように努力しています。そのため、特定の研究テーマに重点を置いた診療や研究は行いがたく、出会った患者ひとりひとりについて深く考え学んでいく、臨床に根ざした診療を進めてきました。

今後もその姿勢を守り、現状を維持するのではなく、より質の高い医療を目指して努力を続けていきます。

新患が入院した時は、その疾患について勉強会を開き、知識の再確認とともに新しい情報などを得るようにしています。

また、グループのメンバー全員が、小児神経専門医・てんかん専門医の取得することを目標に、そのための勉強会も開いています。研修に来た医師には、小児の神経学的診察法、小児脳波読影の基礎、画像読影の基礎が身に付くよう指導しています。

患者数 56例(2011年度)
てんかん18, 筋ジストロフィー8, ミオパチー4, 脳炎・脳症3, 神経皮膚症候群3, 心身症3, ミトコンドリア脳筋症2, 変性疾患2, 脳梗塞2, 多発性硬化症1, 染色体異常症1, 水頭症1, 腫瘍性疾患1, 被児虐待症候群1, 交通外傷1, 椎間板ヘルニア1, その他4
治療
てんかんに対する抗てんかん薬調整難治性てんかんに対するケトン食療法
脳炎/脳症に対する治療 (急性期全身管理、抗生物質、ステロイド、エダラボン等)
重度心身障害児の全身管理 (人工呼吸管理、経管栄養、リハビリテーション等)
自己免疫性疾患に対する血漿交換療法
外科的疾患の術後全身管理
検査
MRI、CT、核医学検査、脳波、電気生理検査、筋生検、髄液検査、心理テストなど
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研究

「平成21 年度厚生労働省精神・神経疾患研究委託委託事業」における「重傷心身障害児(者)の病因・病体解明、治療・療育、および施設のあり方に関する研究」の分担研究者として、Alexander病の原因遺伝子であるGFAP 遺伝子解析を行っていました。研究事業は終了しましたが引き続き解析を行っています。その他、MLC1、PANK2、TCF4遺伝子解析も行っています。

小児の傾眠性疾患における髄液オレキシン値の臨床診断への応用:当院精神科と共同研究として行っています。傾眠もしくは意識障害を呈する症例の髄液オレキシン値測定し、疾患特異性の有無、 小児と成人(過去に測定されている成人のデータと比較)のデータの比較を行い検討しています。

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