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循環器

小児循環器診療グループ(講師 豊野学朋 記)

臨床

小児循環器医療は10年周期で重要な変革を続けています。我々小児循環器診療グループも医療水準を高め続けることを常に心掛けており、21世紀にふさわしい医療を提供しています。

まず複雑心奇形例の胎児診断の増加が挙げられます。現在、新生児期発症の危急的先天性心疾患の30~50%が胎児期に診断され、彼らは自然経過の中で起こり得る循環不全を経験せずに手術治療へと向かうことが可能となりました。この胎児診断例の増加には心疾患の存在を疑い我々に紹介して下さる産科医師の存在なくしてはあり得ません。

出生後の治療においても窒素や一酸化窒素といった新たなガス吸入療法の導入により、より安定した血行動態の維持が可能となっています。外科的修復術及び術後急性期管理は心臓血管外科医師と定期カンファレンスを開催し、術前・術中・術後の血行動態評価を行い、治療法につき常に意見を交換しています。カテーテル治療の進歩もこの期間の特徴であり、外科的治療を回避できる例が増えています。

患者数 122例 (2012年)
心室中隔欠損症19, 心房中隔欠損症11, ファロー四徴症11, 動脈管開存症8, 三尖弁閉鎖症7, 大動脈弓離断・縮窄症6, 川崎病 (急性期・冠動脈病変) 5, 総肺静脈還流異常症5, 完全大血管転位症5, 房室中隔欠損症4, 肺動脈閉鎖症4, 総動脈幹症4, 左側相同3, 発作性上室性頻拍3, 僧帽弁閉鎖不全症3, その他24
検査
エコー:1,432件 (うち胎児22件), 心臓カテーテル・心血管造影:39件
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研究

先天性心疾患症例の心機能評価、冠循環評価、小児期の心機能変化、年齢別心機能指標の正常値設定、大動脈弾性特性の評価を非侵襲的に心エコー機器を用いて研究しています。またカテーテル領域においても、肺静脈経由の肺動脈圧評価の関する研究も行ってきました。

我々の研究成果は国内にとどまらず、海外での発表を強く意識しており、最終的には英文論文化することで世界に情報を発信してきました。これらの業績は小児循環医療の聖書である”Moss and Adams’Heart Disease in Infants, Children, and Adolescents”やアメリカ心エコー図学会のガイドラインに引用されています。

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