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2023年06月27日(火)

衛生学・公衆衛生学講座 野村恭子教授が令和5年度女性のチャレンジ賞において『女性のチャレンジ支援賞』を受賞しました

内閣府男女共同参画局で実施する令和5年度女性のチャレンジ賞において、本学大学院医学系研究科衛生学・公衆衛生学講座の野村恭子教授が『女性のチャレンジ支援賞』を受賞しました。『女性のチャレンジ支援賞』とは、起業、NPO法人での活動、地域活動等にチャレンジしている女性個人、女性団体・グループ等への積極的な支援を行い、男女共同参画社会の形成の促進に寄与した個人、団体、グループを内閣府男女共同参画局が表彰するものです。野村教授は、医学界における男女の就労格差について学術面で多数の研究を行い、結果を社会発信し、自らも女性医師アドボケーター(自分の意見や権利を上手く伝えることのできない人の代わりに、意見や権利を主張する代弁者)として活動してきました。平成19年に全国医師調査にて女性が男性に比べて就労時間が短いことや、研修医調査で女性が男性に比べて自己評価が低いことを問題提起し、背景に就労格差、性別役割分業負担やジェンダーにまつわる不利益な状況(差別や無意識バイアスによる不利益)があることを、疫学手法を用いて明らかにし、原著論文として国際学術雑誌へ多数発表しました。大学における女性医師研究者支援事業、学会(日本衛生学会理事・評議員歴任他)、医師会、医学会連合等、医学界の多方面における男女共同参画推進委員を努め、女性の活躍推進と人材育成に尽力してきました。現在、日本医療研究開発機構とともに、就労女性の健康保持・増進に向けたチェックリストの開発も行い、女性支援は医療界にとどまりません。これらの活動内容が、表彰にふさわしいものと認められ受賞者として決定されるに至り、6月24日ライトキューブ宇都宮(栃木県宇都宮市)にて開催された「令和5年度男女共同参画社会づくりに向けての全国会議」の中で表彰式が執り行われました。

内閣府特命担当大臣の小倉將信氏より表彰状を受け取る野村教授
「女性のチャレンジ支援賞」を受賞した野村教授