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2017年10月13日(火)

秋田大学“県民の健康を守る”医療フォーラムを開催

 秋田大学医学部・附属病院は、9月23日、消化器がんをテーマとした“県民の健康を守る”秋田大学医療フォーラム「予防と早期発見で消化器がんを克服しよう」を開催しました。
 今回のフォーラムは、専門医らの講演やパネルトークを通して、胃がんや大腸がんをはじめとする消化器がんへの理解を深め、日ごろからの予防や検診受診の重要性を学ぶことを目的に開催され、一般市民ら約400人が参加しました。
 山本文雄学長の開会挨拶の後、羽渕友則附属病院長の進行により医学部公衆衛生学講座の野村恭子教授が「胃・大腸がんの全国的な傾向と予防」,消化器内科の飯島克則教授が「胃がんについて」,同科の志賀永嗣助教が「大腸がんについて」と題し,疾病の機序や特徴、早期の治療や日ごろの予防の重要性について講演。続いて堀井啓一秋田県副知事が、がん死亡率が全国ワーストで死因の上位を占める消化器がんに関する同県の現状について説明し、県を挙げての取り組みを紹介したほか,島仁秋田県医師会常任理事が消化器がんの検診の重要性について講演を行いました。
 講演後の舞台には、ゲストで漫才コンビの宮川大助・花子さんが登場。花子さんは33歳で胃がんの手術を受け、その後の闘病生活で病を克服しており、発症から今日までの道のりを笑いを交えて披露しました。また、尾野恭一医学部長の司会による専門医とのパネルトークでは、来場者から事前に寄せられた質問に答える形で、検診の大切さや家族の支えの大きさなどを語られました。最後は伊藤宏副学長(前医学部長)の「本日の学びがテレビ・新聞で報道されることをこの会場に来られなかった周りの方々にもぜひ伝えて欲しい」との挨拶で締めくくりました。
 大助・花子さんは、前日に同大医学部附属病院を訪問し、消化器がんに対する最新の検査と治療の現場を見学しました。

●パネルトークの様子

●附属病院で胃内視鏡のシミュレーターを体験する宮川大助・花子さん