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ご挨拶

新年ご挨拶

あけましておめでとうございます。


新型コロナ感染症および社会自体が未だ落ち着かない中、医局スタッフは堅実に教育、研究、診療をこなしています。

周産期チームはいまだ多発する陽性妊婦さんたちの診療および県内施設との調整に日夜隔てず奮闘しています。 婦人科腫瘍チームはロボット支援手術、新規抗がん剤など織り交ぜ県内各施設からご紹介いただいた患者さんを受け止めています。 体外受精胚移植が昨年より保険収載され、当地でも受療希望者が増加してきております。 不妊症内分泌チームは体外受精、腹腔鏡あるいはロボット支援手術を武器として県内の女性のQOL向上に貢献しています。

当科は本学有数の科研費採択数で得た資金で風呂敷は広くありませんが、質の高い研究を行っています。 昨年は牧野助教によるIF.14の雑誌への筆頭著者論文掲載などインパクトのあるいくつかの発信を世界にしております。


全国の出生数が80万を下回る予想が昨年末報道されました。

本学には立派な分娩シミュレーターがあり、学生はそこで分娩経過に関しての教科書的な知識を学びます。 しかし、実際の分娩では種々の予期せぬ事象が生ずることがあり、その時我々は決然と判断し果断に母児の安全に必要な処置を施します。 待っているのは、人類継代の瞬間に立ち会えた感動と、母児とご家族の感謝です。


分娩数の減少は産婦人科医療およびその医療者に良い要素ではありません。しかし、今春も当地で産婦人科医療を学び始める人材が複数来てくれます。 医療人材の首都圏一極集中が増悪ばかりする今、彼らは当県の宝物です。 安心して今後のキャリアを積んでもらうための社会の変化に即した医療構造の調整は喫緊の事項と考えます。 人口減少の影響を最初に受けるのは周産期、成育医療です。 昨年は行政の部門トップの方々に医療者側として「秋田の産婦人科医療の現状とその存続に必要なこと」を改めてお伝えしました。 次世代が安心して生み育てられる場所であるために必要な事項を考え実行することが重要と考えます。


本年もよろしくお願いいたします。

令和5年1月4日
秋田大学大学院医学系研究科医学専攻
機能展開医学系産婦人科学講座 教授 寺田幸弘

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教室の特徴

手術風景

県内で唯一の大学附属病院の産婦人科であることが最大の特徴であります。患者さんに高度先進医療はもちろんのこと最先端の医療を提供できるように努力することが義務づけられている、と思っております。

県内の大きな病院の産婦人科医は、ほとんどが私ども教室の出身者であります。従って、産婦人科医療に関しましては、秋田大学附属病院産婦人科と患者さんがお住まいの近くの病院の産婦人科医師とは密接に連携をとりあっております。

具体的には、手術前の検査は近くの病院で、手術は大学で、術後のフォローアップは元の病院で行うことが可能になります。患者さんの都合によっては、われわれが大学病院から近くの病院に出向いて手術や検査を行っております。

産婦人科診療の特徴

産婦人科は、女性の一生涯の身体的のみならず精神的な健康に関わっております。

胎児期、新生児期、学童期、思春期、性成熟期、更年期、老年期のそれぞれの時期に特有の疾患があります。それら女性の疾患の診断から治療・フォローアップまで一貫して行うことができます。

婦人科は、手術をしますので外科的側面を、産科は妊娠中に色いろな合併症が出現しますので内科的側面を持っております。従って、産婦人科は、婦人科外科と産科内科の2つの科から成り立っているといえます。

少子高齢社会かつ人口減少時代に突入したわが国において、生命の誕生に直接関わる産婦人科医が担うべき役割はますます大きくなると思われます。

患者さんとの接し方

患者さんとの接し方

患者さんの不安・痛み・苦しみを分ち合えるコ・メディカル(看護師・助産師)と医師とのチームで診療しております。個人や組織としての能力の向上やミスの根絶に努力しております。

傾聴(とにかく患者さんの訴え・話を聴く)、共感(患者さんの言っていることに理解と同情を示す)、受容(一緒に努力して病気を克服するよう求める)を患者さんと接する基本姿勢としております。患者さんだけではなく家族の言葉にも誠実に耳を傾けております。

大学附属病院産婦人科の特殊性

1人でも多くの立派な産婦人科医師を増やし、育成するために、学生に患者さん(症例)を見させないわけにはゆきません。

その際は、必ず患者さんからの同意をいただいてから、指導教官と一緒に診察しております。

研究に対する姿勢

研究に対する姿勢

多くの大学附属病院においても産婦人科の医師が不足しております。患者さんを診るのが精一杯で、研究にまで手が回らないところが多いなかで、私どもの教室では細やかではありますが、研究を続けることができております。毎年、少ない数ではありますが、レベルの高い国際雑誌に論文を発表しております。

研究のための研究、そして論文のための研究であっては何の価値もありません。患者さん、そして病気のための研究を心がけております。

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