スケジュール
第3回北東北がんプロFDワークショップ

ポスターデータ(PDF)
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- 開催日時
- 平成21年1月24日(土)15:00〜19:00
- 演題
- 『これからの緩和医療とサイコオンコロジー』
『外来化学療法の現状と今後』
『がん診療における腫瘍内科医の役割』
『これからのがん治療:三次予防の視点から』 - 講師
- 田中桂子
東京都立駒込病院緩和ケア科医長
藤森麻衣子
国立がんセンター東病院臨床開発センター
精神腫瘍学開発部
柳原一広
京都大学大学院医学研究科探索臨床腫瘍学講座准教授
京都大学医学部附属病院外来化学療法部副部長
石黒洋
京都大学大学医学部附属病院探索医療センター検証部
京都大学医学部附属病院外来化学療法部改革推進講師
吉田茂昭
青森県病院事業管理者
国立がんセンター東病院名誉病院長』 - 開催場所
- 秋田ビューホテル【4階・飛翔の間】
- 受講対象者
- 全てのがん医療に携わる医師・看護師・薬剤師・コメディカル
お問い合わせ先
- 秋田大学大学院医学系研究科・医学部がんプロ事務局
- 018-884-6032
- 電子メール
- ganpro@hos.akita-u.ac.jp
レポート
秋田大学医学部臨床看護学講座 助教 阿部 緑先生から
「EBMとNBM(Narrative Based Medicine)は医療という車の両輪」と言われています。
今回、ワークショップに参加して、改めて、この2つの概念を理解することの重要性を認識いたしました。
EBMとNBMを理解することにより、より患者とそのご家族の心をとらえることができます。個々のスピリチュアルケアのニーズに応えるということは、様々な人、様々な立場があることを考えると、その多様性ゆえに、得られる成果も多様であることを意味し、医療従事者である私達にとっては、それだけ達成感が大きいことであると思います。
このように、誰に対しても、構えることなく普通に実践できるようになることが、これからの緩和ケアに必要であることを再確認いたしました。
(「これからの緩和医療とサイコオンコロジー」〜田中桂子先生のご講演より〜)
秋田大学医学部臨床看護学講座 教授 伊藤登茂子先生から
北東北におけるがん医療の推進を目的とし、「緩和医療」「サイコオンコロジー」「外来化学療法」「腫瘍内科」および「がんの三次予防」について、著名な講師による教育講演が開催されました。
看護の領域では対象を全人的に捉え、健康のあらゆる段階において、その人にとってより望ましい健康を追求し実現することを目的としながら、その役割を果たしてきております。人生の最期が安寧であるように、ということも当然含まれています。ところが、20年以上の昔においては、がん看護はある種の脅威にさらされる体験であり、自身の人生観や死生観が問われることであり、そして告知・治療・疼痛緩和などのさまざまな臨床場面をとおしてジレンマを感じるものでもありました。
現在、病態の解明や治療法の進歩・発展に加え、がんを患っているご本人とご家族へのケアなど、集学的な取り組みが充実してきており、今回の教育講演はまさしくそれらを証明するような内容であったと感じられました。ここでご講演下さった諸先生の知見が全ての医療者の知見となるなら、北東北のがん医療の推進と均てん化の促進にきっと繋がるものと思います。当日残念ながらご参加できなかった医療者の方には、内容を収録したDVDが作成されるとのことですので、ぜひご覧いただきたいと思います。
秋田大学医学部附属病院看護部 副看護部長 白川秀子さんより
当院は、2007年1月にがん診療拠点病院に指定されて2年が経ちました。臨床現場では、様々な職種が連携し、それぞれの専門性を発揮して、がん患者さんへの全人的な治療ができるよう、取り組んでいます。
ワークショップでは、近年注目を浴びている分野の最新の知識や情報を得ることができました。多くの医療関係者がこのようなワークショップで知識を共有し、がん医療に関する意識を高めることは、医療の均てん化や患者さんに満足していただける医療の提供に繋がるのではないかと感じました。
また、大学病院で地域医療を支える役割として、がん医療に関わる専門看護師や認定看護師育成に貢献しなければならない事を痛感しました。
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