秋田大学大学院医学系研究科 医学専攻 病態制御医学系 総合診療・検査診断学講座

講座紹介

当講座では、全人的・臓器横断的に患者さんを診療できる次世代の医師の育成を目的として医学部学生・初期臨床研修医・後期研修医の教育を行うとともに、総合診療専門医や総合内科専門医の育成を目指しています。詳しくは「教育・研修」をご覧ください。

実臨床では大学病院の総合診療部のほか、県内各医療機関にて診断困難な患者さんの疾患と病態を的確に診断して、適切な治療・管理が受けられるよう診療を行っています。そして大学病院の中央検査部門が円滑に機能し、患者さんの検査が滞りなく行われるべく調整しています。また大学病院の感染制御部と密に連携し、院内における感染症・耐性菌の伝播を防止するために活動しています。

私たちの研究分野は検査診断学、免疫・炎症・アレルギー、感染症学など複数の分野に渡っており、これまで数多くの大学院生を迎え研究に取り組んでいます。国内外への留学の経験も豊富で、他大学・他研究分野との連携も積極的に行っています。また、診断学の進歩に寄与できる検査方法の改善・開発に努めています。 詳しくは、「研究の紹介」をご覧ください。

総合診療部での診療・感染症コンサルテーション

秋田大学医学部附属病院の総合診療部では、当医局の医師(指導医)と初期研修医がペアとなり患者さんを診察します。総合診療部では原因不明の発熱、体重減少、食欲不振などをはじめ、地域の医療機関などで診断がつかず、様々な症状に困っていらっしゃる患者さんを主に診察しています。当医局の医師はそれぞれ多彩な医学分野を専門としており、専門分野の異なる医師同士での相談や議論も活発に行われています。

年々当科を受診する患者さんは増加しており、訴えられる症状も非常に多様です。総合診療部では、これら診断困難な患者さんが適切な処置・フォローを受けられるよう日々診療を行っています。

また、当医局は前述の通り感染制御部と密に連携しており、病院内での感染症伝播予防の対策、抗菌薬の適正使用などについて各診療科から多数のコンサルテーション(相談)を受けています。その場合は感染制御部のみならず、中央検査部、薬剤部などと連携しながら、患者さんのためにより適切な対処がとれるよう、各症例に対応しています。

総合診療部・診療実績(2015年度)

  初診患者数 再診患者数 入院中患者さんの相談 合計
受診人数 161人 311人 8人 480人

他診療科からの感染症コンサルテーション件数(2015年度)

45件(※当科医師の対応分)

詳しくは「総合診療部」 をご覧ください。

初期臨床研修医の教育

総合診療部をローテートする研修医の主なミッションは、受診された患者さんの詳細な問診・診察を行い、現在患者さんが抱えている問題の抽出とその整理を行い、臨床推論を経て疾患や病態の鑑別診断を行うことです。その上で必要な検査や追加すべき問診・診察を検討します。

指導医は常時研修医の診療をバックアップし、様々なディスカッションや教育を適宜行います。 研修医の習得する診療技術の最終目標は、複雑な病態の患者さんに適切な問診・身体診察を行うこと。その上で臨床推論を経て適切な検査等を行い、病態を把握し、マネジメントのために院内の各診療科や医療機関との連携を円滑に取れるようになることです。

当講座では各領域の専門医が指導医をつとめており、研修医に対する適切な指導を常時行うことができます。また毎週のカンファランスで、診療方針の確認や修正を行うことで、講座全体として研修医・指導医ペアの診療をバックアップしています。詳しくは「教育・研修」 をご覧ください。

医学部学生教育

臨床講義は4年次の系統講義およびアドバンストコースを通じて、総合的な診察・診断のプロセスのほか、臨床検査医学、感染症・感染制御についての講義を行っています。

5年次BSLでは、期間内に総合診療部カンファランスへの参加、採血実習、中央検査部の各部門内での実習、手指衛生実習、感染制御部カンファランスへの参加、RCPC (Reversed Clinico-Pathological Conference)などの実習を行っています。これらにより診察・検査による患者さんの診断・病態把握の方法や、医療機関における感染制御の基本を知ることにより、6年次の臨床配属、初期研修に向けて学習していきます。5年次BSLは例年高い評価を受けており、 2014年度と2015年度と連続して、「秋田大学医学部医学科臨床実習教育賞 優良教育賞」を受賞しています。

6年次の臨床配属では、医学生は自律したStudent Doctorとして実臨床へ参加をしています。総合診療部に受診された患者さんへの診察を指導医の元で行うほか、ご協力いただいている各医療機関での実習を通じて、地域における患者さんのマネジメントに参加・体験することで医師としての将来像、患者さんに対するアプローチをより深めていきます。詳しくは「教育・研修」をご覧ください。