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秋田県のがん医療の向上に貢献!

秋田大学医学部附属病院長
渡邊 博之
都道府県別がん粗死亡率の年次推移をみてみますと、秋田県は平成9年以降全国で最も高い状態が続いています。これは秋田の超高齢化が影響を及ぼしていると考えがちですが、75歳未満年齢調整死亡率でみても令和4年は人口10万人あたり77.3と全国3番目に高い値、とくに消化器系の癌が全国的にみて高い状態となっています。
このような背景から、秋田県にとってがん専門医療人の育成は、継続して行っていくべき重要な課題であるといえるでしょう。
平成19年から始まり、これまで引き継がれてきた第1~3期のがんプロ事業では、地域医療を支える多くのがん専門医療人を育成し、秋田のがん医療のレベルアップに貢献してきました。その後、秋田大学は東北大学を主幹校とする要請プランに参加し、令和5年6月からは、第4期がんプロ事業として「東北広域次世代がんプロ養成プラン」秋田大学がスタートし、これからのがん医療を支える専門医療人を育成しています。
このプラン遂行にあたっては、秋田大学医学部附属病院とその関連施設、県内のがん診療連携拠点病院、地域がん診療病院、その他の主要施設が一体となって協力していく事になります。
高齢化、少子化の最先端にあり、人口減少、医療資源の偏在が進んでいる秋田県では、がん医療に多くの問題を抱えています。秋田大学のがんプロの活動が、秋田県のがん医療の向上にこれからも貢献できるよう、関係の皆さまのご協力をどうぞ宜しくお願いいたします。