小児四肢疼痛発作症サイト

Infantile-onset episodic limb pain

新規の小児期の疼痛疾患である小児四肢疼痛発作症の
診断基準の確立と患者調査研究

症状

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1) 発症時期

発症時期は正確には不明ですが、乳児期には頻回の夜泣き、理由もなく不機嫌になる、など非特異的な所見がみられます。実際には1-2歳ごろに言葉を話すようになってから気づかれることが多く、ほとんどの方が3歳までに発症します。小学〜中学生時には症状が顕著となります。

2) 痛みの部位と特徴

痛みは発作性に生じます。部位は膝、足首、肘、手首が多いですが、すねやもも、前腕や二の腕、足の付け根や肩に痛みのでるひともいます。背中や胸、お腹に痛みがでることはないのが特徴です。痛い場所が腫れたり赤くなったりすることはありません。

痛みのあるときは転げ回って痛がり、学校に行けない、眠れない、食事もすすまない、など日常生活に支障をきたします。一方、痛みのない時間には一切の症状がなく、完全に正常となります。

また、ときに偏頭痛、腹部症状(下痢、腹痛、食欲不振)を認めます。

3)痛み発作の頻度と持続時間

痛みは不定期に発作性に生じます。月に数回〜十回などさまざまで、一回の痛み発作のなかでは、5〜60分程度の痛みのある時間と痛みが和らぐ間欠期(1-2時間)が数回繰り返されることが多いです。

4)痛みの誘因

多くのかたが「天気の崩れる前」「寒くなるとき」が、痛みのでるきっかけになっており、今のところこの痛み発作に低気圧や寒冷刺激が引き金になっていることは明らかなようです。

ゆえに夏より冬のほうが痛みのでる頻度が高く、梅雨や台風の時にも調子を崩すかたがたくさんおられます。

お天気に加え、普段もクーラーの冷たい風が苦手だったり、夏でも長袖の服を着たりひざ掛けやレッグウォーマーが欠かせない、というかたもいます。また疲労も発作の誘引となるようです。一日中運動会や学校行事などで動きっぱなしだった日の夜に痛くなる、などのお話が多く聞かれます。

また、痛い時にその部位を冷やすとさらに痛みが増悪し、温めたりさすったりすると緩和する傾向があります。

5)大人になってからは?

青年期になると痛みの頻度や強さは軽快する傾向にあります。完全に消失する方は少ないですが、社会生活にはあまり影響を及ぼさないことが多いです。

ただし、本当に長期的に問題がないかどうかはまだわかっていません。長いスパンで観察と評価を続けていくことが必要です。