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講座紹介

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講座紹介

放射線医学は各種形態及び機能画像診断(CT、MRI、US、血管造影検査、核医学検査、単純X線検査、造影X線検査)を組み合わせた総合画像診断学、放射線治療と化学療法、手術療法を組み合わせた集学的治療、放射線生物学、放射線安全・管理・防護学をふくむ幅広い学問分野です。

最近は放射線診療機器の高精度化、コンピューターテクノロジーの進歩、ネットワーク機能の向上に伴い、当講座・診療科はそれらに対する基礎的検討から臨床応用検討までの幅広い放射線医学分野における診療、研究、教育を対象に活動しています。

秋田大学医学部放射線科は橋本教授以下19名の医局員から成り(2021年12月現在)、大所帯でないがゆえ、アットホームな環境で自由に日々臨床業務や研究を行っています。医局内にはやる気のある人間を手助けしながらのびのびと育てていこうという雰囲気があり、秋田大学以外の大学を卒業された医師も全く差別はありません。

業務内容としては、CT、MRI、核医学検査の読影、interventional radiology(IVR)、放射線治療を行っています。我々は放射線医学の最も大きな特徴は低い侵襲性であり、病気の診断、治療を行うことと考えており、常にそれを意識しながら診療にあたっています。

画像診断部門の環境としては、CTは256列のDual-Energy CTが2台稼動しており、MRIも2020年にバージョンアップされた最新バージョンの3T/1.5T MRIを含め、3台が稼動しています。読影端末は富士フィルムメディカルのSynapseとVINCENT、AmiVoice(音声認識入力システム)を用いたモニター読影を行っています。すべての読影端末上で3次元画像のリアルタイムな構築が可能であり、1症例1000スライス以上の検査でもストレスなく読影することができます。

放射線治療部門の環境としては、治療器(リニアック)はVarian社のClinac iXおよびTrueBeamSTXが稼働しており、様々な悪性腫瘍に対する通常照射から、全身照射、IMRT、体幹部定位照射や、脳定位照射などに対応しています。その他にRALSやシード治療など多種のモダリティの放射線治療が可能です。専用の治療計画用CTと、また治療計画装置も治療医1名に対し1台以上の端末を備えています。放射線科の病床もあることから、患者さん一人ひとりの状態にあった医療の提供が可能と考えています。

中央放射線部スタッフとの集合写真

他科との関係も良好であり、多くのカンファレンスや共同研究を行っています。癌治療においても、各科が勝手に治療をするのではなく、内科系医師、外科系医師、放射線科医の3者が癌の治療方針について議論し、一人の患者様の治療方針を決定するという、がん治療の理想形に近づきつつあります。

今後も、医局員の数を増やしていき、さらに地域医療への貢献と放射線医学の進歩のために医局員一同尽力していきたいと考えています。