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手術症例成績

呼吸器外科

肺癌手術成績 1997年3月-2005年3月

肺癌手術成績 1997年3月-2005年3月

1997年2月~2013年12月 までの呼吸器外科手術

呼吸器外科手術
1991例
肺葉切除に準じた肺癌根治手術
888 例 (44.6 %)
胸腔鏡手術
958 例(48.1 %)
合併症
10.9 %
術後在院死
0.65 %

呼吸器外科診療の紹介

肺のご病気でお悩みの患者さんへ

1.肺癌などの胸部悪性腫瘍に対する体にやさしい治療

秋田大学病院呼吸器外科では肺癌・縦隔腫瘍など胸部悪性腫瘍を中心に手術を行っております。特に内視鏡(胸腔鏡)手術には力を入れて行っております。

現在、秋田大学病院で行われている呼吸器外科手術の約半数は胸腔鏡で行われております。胸腔鏡手術は傷の痛みも少なく、体の負担も小さいため入院日数も短いです。肺癌に対しても積極的に胸腔鏡を用いて手術を行っております。

肺癌に対する内視鏡手術は全国的にはまだ「胸腔鏡補助下手術」と言って、胸腔鏡を補助的に用いる手術が主流です。しかし私どもでは完全胸腔鏡下手術と言って、胸腔鏡を補助的に用いるのではなく、胸腔鏡のみで手術する方法も取り入れております。

この方法は通常行われている胸腔鏡補助下手術と比較して手術後の痛みが少ないのが特長です。また早期肺癌や低肺機能の患者さんに対して区域切除といった根治性を保ちつつ切除範囲を少なくした手術も行っております。

ただしすべての患者さんに対して上記方法で手術をするわけではございませんので、外来受診の際にお問い合わせください。

2.進行してしまった胸部悪性腫瘍に対する治療

秋田大学病院呼吸器外科では進行してしまった肺癌に対しても、抗がん剤や放射線治療などと手術を組み合わせて積極的に治療を行っております。手術方法に関しても呼吸器外科専門施設ならではの高度な手術も可能です。セカンド・オピニオンをご希望の患者さんにも積極的に対応しておりますので、遠慮せずに外来を受診してください。

呼吸器外科の臨床研究の紹介

従来肺癌に対する手術は病状の進行具合に関わらず、肺の切除とリンパ節郭清(リンパ節の摘出)を行ってきました。しかし多くの場合は、治療的にあまり意味のない転移陰性のリンパ節の摘出が行われているのが現状です。

この治療的に意味を持たないリンパ節郭清を省略し得るか、個々の患者さんで調べる方法をセンチネルリンパ節生検法といいます。世界でこの方法を肺癌に対して研究しているのは当大学病院を含めて数施設のみです。特に私どもは放射線被爆が問題となる放射性同位元素を用いずに、安全な磁力を利用してセンチネルリンパ節生検を行う全く新しい方法を開発して研究中です。

近い将来私どもの方法が普及して、無駄なリンパ節郭清を行わなくても肺癌の手術が安全にすむようになると期待して医局員一同研究に励んでいます。