日本実験動物医学会教育セミナー
2001年5月10日(木)9:30〜12:30 神奈川県民ホール(B会場)
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研究機関における動物実験委員会の役割
座長 : 黒澤 努 (大阪大学)/松田 幸久 (秋田大学)
座長挨拶:黒澤 努 (大阪大学) スライド
「動物の愛護及び管理に関する法律」が平成11年に改正されたことは周知の通りです。実験動物は今回の改正では対象とはなりませんでしたが、5年後には必要に応じて再改訂される可能性があります。
また、先進諸外国では動物実験に関する国際的なハ一モナイゼーションが検討されていますが、「動物実験を取り巻く事情が異なる国々において、国際的に受け入れられる、科学的かつ倫理的動物実験を推進するには動物実験委員会の役割が重要となる」との指摘があります。
そのため、本シンポジウムにおいて、国内外における動物実験委員会の研究機関内での位置づけ、構成、機能、権限について、以下の先生方からご講演いただきます.そして、わが国の医学生物学の進展に支障をきたすことのない適切な動物実験の推進のためにフロアーから活発なごをいただければ幸いです。
- わが国の大学の状況:笠井憲雪(東北大)
抄録
- 国際的民間企業の状況:鍵山直子(ノバルティスファーマ)
抄録
- 米国の状況:松田幸久(秋田大)
抄録 講演内容
- 追加発言
米国の獣医大学(The University of California at Davis)では学生と動物愛護団体の働きかけにより、外科実習のコアカリキュラムからイヌ、ネコのterminal (non-survival) surgeriesを廃止し、去勢や卵巣割拠の手術のみを行うことにしたことが報告されている.
わが国の獣医学科を擁する農学部においても、解剖実習に対する動物実験反対団体等からの抗議が散見される.このことから、以下の追加発言がなされた.
獣医学教育における動物実験委員会の対応
:丸尾幸嗣(東京農工大)