生殖工学

  当部門ではマウス系統保存や個体発生などの業務を受託しています。動物維持コストの削減や不測の事態へのバックアップにご利用ください。

   遺伝子組換え動物の生体、精子、受精卵などを他機関と授受するに当たっては動物の授受(検疫)を参照の上、必要な申請を行ってください。

  また、凍結胚・凍結精子の輸送についてもご確認ください。

 

お知らせ

CRISPR/Cas9を用いたKOマウス作製の受託を始めました。詳細はこちらをご覧下さい。

依頼書及び実験計画書は当ページよりダウンロードしてご利用ください。

 

依頼内容  詳細は各項目をクリックしてください 学内料金
マウス精子の凍結保存 \10,000
マウス胚の凍結保存 \16,000~
\18,000
\46,000
マウス病原微生物クリーニング \34,000~
ES細胞を用いたキメラマウス作製 \35,000~
CRISPR/Cas9を用いたKOマウス作製 \93,000

    ※マウス作製、クリーニングには別途、微生物検査代\14,000×匹が必要

 

 

申込み方法

 下記の2種類の書類を提出ください。依頼内容により書式が異なります。また、同じ依頼内容でも書類により提出先が異なりますのでご注意下さい。

 実験計画書はメール添付にて地方創生・研究推進課(bio@jimu.akita-u.ac.jp)に提出して下さい。

 生殖工学依頼書は実験計画書の承認番号(受付番号)を記載の上、メール添付にて動物実験部門生殖工学支援担当(seishoku@med.akita-u.ac.jp)まで提出して下さい。

 

依頼時の必要書類
依頼内容 地方創生・研究推進課に提出
bio@jimu.akita-u.ac.jp
部門生殖工学支援担当に提出
seishoku@med.akita-u.ac.jp
胚の凍結保存 実験計画書1-1  記載例 依頼書1    記載例
精子の凍結保存 実験計画書1-2  記載例 依頼書1    記載例
凍結胚からの個体発生 実験計画書2-1  記載例 依頼書2    記載例
凍結精子からの個体発生 実験計画書2-2  記載例 依頼書2    記載例
病原微生物クリーニング 実験計画書3   記載例 依頼書3    記載例
SPF-A区域およびSPF-B区域統合に伴うクリーニング 実験計画書3-2  記載例 依頼書3-2    記載例
CRISPR/Cas9を用いたKOマウス作製 実験計画書4   記載例 依頼書4    記載例
ES細胞を用いたキメラマウス作製 実験計画書6   記載例 依頼書6    記載例

系統保存 マウス胚および精子の凍結保存

胚の凍結保存   料金 HyperOva(超過排卵)の場合 16,000円  PMSGの場合 18,000円 

体外受精により2細胞期胚を作製し、簡易ガラス化法による胚凍結を行います。

 

◆メスマウスについて
 使用するメスマウスは、C57BL/6Jが基本となります。C57BL/6J以外の系統の場合、購入もしくは、依頼者にご用意いただきます。過排卵誘起は基本的にHyperOvaで行いますので、PMSGをご希望の場合はご相談下さい。HyperOvaの場合は4週齢を5匹、PMSGの場合は8~20週齢を10匹使用します。
  ○購入する場合
   依頼受付け後、当部門でマウスの注文を行います。
   メスマウスの購入料金が必要となりますので、C57BL/6J使用の場合との差額が料金に加算されます。
   マウス搬入後、1週間の馴化期間を置きます。搬入からホルモン投与までは当部門で行います。
  ○依頼者が用意する場合
   使用時に4週齢もしくは8~20週齢(可能であれば8~12週齢)となるようにメスマウスをご用意下さい。
   ホルモン投与は当部門で行います。(体外受精を実施する週の月・水曜の夕方2回)

 使用するマウスは、担当者が飼育室までホルモン投与に伺いますので、投与日の昼ごろまでにラベルに系統名や凍結受精卵作製用であることを明記し、分かりやすい場所に置いて下さい。
  ※系統や飼育環境により採卵数が少ない、受精率が低い、もしくは全く得られない可能性があることをご了承の上ご依頼ください。
   料金はマウス代を値引きした金額となります。

◆オスマウスについて
 2匹程度ご用意下さい(10週齢~6ヶ月齢で交配経験・妊娠実績のあるものが望ましい)
 体外受精の実施1週間前には1匹飼いにして下さい。
 使用するマウスは、担当者が飼育室まで引き取りに伺いますので、体外受精実施前日の昼ごろまでにラベルに系統名や
 凍結受精卵作製用であることを明記し、分かりやすい場所に置いて下さい。
  ※精子採取の段階で活性が低いと確認した場合、依頼者に実施の判断を仰ぎます。
   (稀に見た目に問題が無くても活性が低い場合があることを、ご承知おきください)

◆その他
 1系統あたり100個前後の受精卵採取を目指していますが、系統の特性・個体差等により採卵数にばらつきが出ることを、ご了承ください。
 使用する試薬、メスマウスにより料金が異なります。詳しくは担当者にお問い合わせください。
 また、凍結胚の保管には系統数に関係なく1講座あたり年間30,000円を負担していただきます。

 

精子の凍結保存  料金 10,000円

 雄マウス1匹あたり、10本程度の精子充填ストローを作製・凍結できます。1本のストローから得られる精子量は、精子の濃度や活力の違いに
 もよりますが、数十から百数十個の卵に体外受精させることが出来ます。
 
 成熟オスマウス(12週齢以上)を2匹程度ご用意下さい(12週齢~6ヶ月齢で交配経験・妊娠実績のあるものが望ましい)
 実施1週間前には1匹飼いにして下さい。
 

 精子凍結後、凍結したストローを1本融解して精子の運動性を確認し、依頼者への報告をもって凍結精子の作製の完了とします。

 凍結精子の保管には系統数に関係なく1講座あたり年間30,000円を負担していただきます。

 

マウス凍結胚および凍結精子からの個体発生

凍結胚からの個体発生 料金 18000円

 1匹あたり20個程度の凍結胚を移植します。得られた仔マウスの離乳後、微生物検査を行い、結果に問題がなければ、依頼者に引渡します。引渡しの時期について希望があれば、個別にご相談下さい。なお、微生物検査代が別途必要となります。

通常はオープンケージでの飼育となりますが、ベントラックケージ(個別換気)での飼育をご希望の場合はご相談下さい。

 他の研究機関より凍結胚を搬入の場合は、事前に搬入日と胚の融解方法をお知らせ下さい。



凍結精子からの個体発生 料金 46000円

凍結精子を用いて体外受精を行い、1匹あたり20個程度の胚を移植します。仔マウスの離乳後、微生物検査を行い、結果に問題がなければ、依頼者に引渡します。引渡しの時期についてご希望があれば、ご相談下さい。なお、微生物検査代が別途必要となります。

◆メスマウスについて
 使用するメスマウスは、購入もしくは依頼者にご用意いただきます。
  ○購入する場合   
   依頼受付け後、当部門でマウスの注文を行います。
   メスマウスの購入料金が必要となりますので、C57BL/6J使用の場合との差額が料金に加算されます。   
   マウス搬入後、1週間の馴化期間を置きます。搬入からホルモン投与までは当部門で行います。  
  ○依頼者が用意する場合   
   使用時に4週齢もしくは8~20週齢(可能であれば8~12週齢)となるようにメスマウスをご用意下さい。
   ホルモン投与は当部門で行います。(体外受精を実施する週の月・水曜の夕方2回)   

 ※系統や飼育環境により採卵数が少ない、受精率が低い、もしくは全く得られない可能性があることをご了承の上ご依頼ください。
  料金はマウス代を値引きした金額となります。
  

 他の研究機関より凍結精子を搬入の場合は、事前に搬入日と精子の融解方法をお知らせ下さい。


マウス病原微生物クリーニング

 体外受精と胚移植により病原微生物を除去します。

 料金は、凍結胚作製料金と、凍結胚からの個体発生料金を合計した金額となります。詳細は各項目ご参照ください。

 

ES細胞を用いたキメラマウス作製

 ES細胞を胚に注入することによりキメラマウスを作製します。

 詳細はお問い合わせ下さい。

CRISPR/Cas9を用いたKOマウス作製

 受精卵へguide RNAとCas9を導入することでKOマウスを作製します。

 guide RNAは依頼者がご用意下さい。

 なお、標的遺伝子に致死性がある場合、産仔を獲得できない可能性があります。あらかじめ遺伝子情報を精査の上、ご依頼いただきますようお願い致します。

 詳細はこちらをご確認の上、お問い合わせ下さい。

個体発生ご依頼時の微生物検査について

  料金 仮親1匹 14,000円  

  3週齢で離乳後に仮親(里親)を微生物検査を行い、結果に問題がなければ、依頼者に引渡します。病原微生物の検査項目はこちらをご参照下さい。通常の検査項目以外の検査をご希望の場合は別途料金が発生します。



大学連携バックアッププロジェクトのご紹介

  研究途中の生物遺伝資源を一括でバックアップ保管し、不測の事態による消失から守る国家プロジェクトです。
 詳しくは大学連携バックアッププロジェクトをご参照ください。

 

 

凍結胚・精子の輸送について

  凍結胚もしくは凍結精子を他機関と授受する場合は動物等の授受(検疫)を参照の上、必要な申請を行って下さい。
 譲渡の場合は、微生物検査書、プロトコルを動物実験部門に提出し、搬入日を連絡してください。

  また、ドライシッパーの貸し出しを希望される場合は備品帯出借用書を提出して下さい。
 なお、液体窒素の充填、発送作業等は依頼者が行って下さい。