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形態解析学・器官構造学

組織紹介

医学専攻 病態制御医学系:形態解析学・器官構造学講座の概要

※この情報は、平成3004月現在の状況です。

構成員の紹介

教授 板東 良雄 Yoshio Bando
准教授 鈴木 良地 Ryouji SUZUKI
助教 周 明 Ming Zhou
助教 明石 英雄 Hideo AKASHI
技術専門職員 金津 嘉徳 Yoshinori KANATSU
 

教育と研究の概要

主な担当授業

講義・実習:人体解剖学入門(1年)、骨学講義・実習(1年)人体解剖学講義・実習(2年)、神経解剖学講義・実習(2年)、基礎医学アドバンスコース(2年)研究配属(3年)


授業の目標
 正常な人体の構造をただ単に3次元的に学ぶだけでなく、人体を構成する各種臓器がどのように有機的につながっているのかを生理学や生化学といった他の基礎医学分野の知識を導入しながら統合的に理解することを目標としています。また、篤志家の医学教育への深い理解を忘れず、人の生や死について考えを深め、医師として社会に貢献する使命感を養います。

学部生に対する研究指導の概要
 大学医学部は医師・医学研究者の養成はもちろんのこと、最先端の研究・開発を行い、医学の発展に貢献する責務があります。また、医学部を卒業した者は医師あるいは医学研究者として積極的に医学の発展に貢献することが望まれ、先人のたゆまない努力によって確立された医学をさらに発展させて次世代につないでいかなくてはなりません。そのためにはリサーチマインドを持った医師(physician scientist)の育成はもはや国際基準となっています。これまで医師として数年勤務した後に大学院に入学し研究を開始するというのが一般的でしたが、大学院で研究を行うための基本的な技術や考え方を学部生の頃に学んでおくことは極めて重要であると考えられます。そのため、当講座に配属された学生には基礎研究の進め方を教室員の指導の下で学ぶことができるよう、リサーチマインドを持った臨床医や医学研究者の育成に努めています。また、長期休暇や放課後を利用して研究に参加したいという学生も歓迎しますので、気軽に参加することも可能です。ただし、やる気と継続が必要になりますので、教室員ともよく相談して下さい。

大学院教育の概要
 医学研究を行うためには基本的な実験技術を習得し、得られた結果を客観的かつ多角的に考察し研究を推進することのできる能力が必要です。そのために出来るだけ早い段階から自分の力で研究の立案から実験を遂行し、その成果を論文としてまとめられる技術を身につけてもらえるよう、きめ細やかな研究指導を行います。また、当講座では主に形態学的手法を中心とした研究を行っていますが、必要に応じて細胞生物学や分子生物学などの様々な分野の実験技術を導入したり、学内外の研究施設との共同研究に積極的に参画することによって目的を達成できるように研究のサポートを行います。

 

医学専攻 病態制御医学系:形態解析学・器官構造学講座の概要

<研究プロジェクト>

主な研究プロジェクト
1.多発性硬化症発症機構の解析と治療法の開発(他施設との共同研究のテーマもある)
2.脱髄および軸索変性を伴う神経変性の基礎研究
3.再髄鞘化および神経再生に関する基礎研究
4.iPS細胞を用いた再髄鞘化療法の開発(他施設との共同研究)
5.脳血管障害および認知症における神経細胞死とその制御法の開発
6.諸臓器における血管障害と虚血性細胞死の分子機構の解明
7.脂質シグナリング関連タンパク質のパイエル板における局在と発現調節機構の解析
8.ATP感受性K+チャネルの発現局在と調節機構の解析
9.ヒトの破格とその発生に関する新しい解剖学的研究

当講座は平成30年4月1日に板東が着任して新しいスタートを切りました。研究生、大学院生や研究に興味をもつやる気と根気のある学部生を募集中です。他大学他学部出身の大学院生(修士・博士)も歓迎します。当講座の研究テーマに興味をもつ大学院生にはより専門的な研究指導を行いますが、臨床講座から来る大学院生には本人の興味に合わせた研究指導を行うことも可能です。また、上記研究テーマに関わらず、共同研究や技術相談についても随時受け付けていますのでお気軽にご相談ください。
(TEL: 018-884-6053, email: ybando*med.akita-u.ac.jp *を@に変えてください)

篤志献体について
 篤志献体(以下、献体)とは、医学・歯学の大学における解剖学の教育・研究に役立てるため、自分の遺体を「無条件・無報酬」で大学に提供することをいいます。「自分の死後、遺体を医学・歯学の教育と研究に役立てたい」と志した人が生前から献体の登録をしておき、亡くなられた場合には御遺族あるいは関係者がその遺志にしたがって御遺体を大学に提供することによって、はじめて献体が実行されます。秋田大学医学部には「秋田大学医学部白菊会」が昭和56年6月に設立され、現在に至っています。
 医学は目覚ましく日々進歩しており、多くの病気の新しい診断法や治療法が開発されています。私ども医科系の大学では、このような医学の発展に貢献する立派な医師や医学研究者を養成するという責務があります。医師となるためには人体の構造や機能を理解しておく必要があり、私どもの講座が担当している「系統解剖実習」は医学教育の基盤を構成する重要な実習の一つとなっています。系統解剖は肉眼解剖あるいは正常解剖とも言われますが、ご献体されたお体を通して人体の正常な基本的構造を実際に自分の目で観察し、身体の構造を深く理解することができる貴重な機会であり、医師となるための必須条件となっています。また、実習を通して医師となるための責任と高い倫理観を養う上でも医学教育の中でも重要な位置づけとなっております。
 医師とりわけ外科系医師においては外科的治療を行っていく上で高度な解剖学的知識を持ち合わせていなければならないことは言うまでもありません。しかしながら、医療技術の高度化や内視鏡などの医療機器の急速な進歩に伴い、より安全で侵襲の少ない治療法を行うためにはこれまで以上により専門的な解剖学的知識や手術手技が要求される時代となっています。これらの要求を満たすためには、第一線で活躍する現場の医師であっても常に技術の向上を目指したトレーニングやその治療を行う上でより高度な解剖学知識の習得が重要であり、医師の卒後教育の機会として「サージカルトレーニング」の必要性が全国的に高まってきております。秋田大学医学部においても今後、サージカルトレーニングの実施の要望は増加すると考えられますので、秋田大学医学部の医学教育を支えて下さっている「秋田大学医学部白菊会」会員の皆様方と新しい献体制度の在り方についても今後協議していきたいと考えております。白菊会の新規入会については諸事情により現在中断しておりますが、白菊会または献体についてのお問合せは秋田大学医学部白菊会(学務課 018-884-6030)までお願いいたします。





<研究実績>
A Case of anomalous bronchial artery ramified from coronary artery.
Ishizawa A,Zhou M,Suzuki R,Abe H
Anat Sci Int,(Epub ahead of print)

Observation of root variations in human coronary arteries.
Ishizawa A, Tanaka O, Zhou M and Abe H.
Anat Sci Int, 81, 50-56 (2006)  

Anomalous venous system in the human heart. 
Ishizawa A, Zhou M, Abe H.
Anat Sci Int. 82,242-246 (2007)

Intersection patterns of human coronary veins and arteries.
Ishizawa A,Fumon M, Zhou M,Suzuki R, Abe H.
Anat Sci Int. 83,26-30 (2008)

Localization of ATP sensitive K+ channel subunits in rat submandibular gland.
Zhou M, He HJ, Hirano M, Sekiguchi M, Tanaka O, Kawahara K and Abe H,
J Histochem Cytochem,58, 499-507(2010)

Localization of the sulphonylurea receptor subunits, SUR2A and SUR2B, in rat renal tubular epithelium.
Zhou M, He HJ, Tanaka O, Suzuki R, Sekiguchi M, Yasuoka Y, Kawahara K, Itoh H and Abe H
Tohoku J Exp Med. 214, 247-256(2008)

Localization of sulphonylurea receptor subunits, SUR2A and SUR2B, in rat heart.
Zhou M, He HJ, Suzuki Y, Liu KX, Tanaka O, Sekiguchi M, Itoh H, Kawahara K and Abe H
J Histochem Cytochem,55,795-804(2007)

Expression of ATP sensitive K+ channel subunit Kir6.1 in rat kidney.
Zhou M, He HJ, Suzuki Y, Tanaka O, Sekiguchi M, Itoh H, Kawahara K and Abe H
Eur J histochem, 51,43-51(2007)

c-Fos Gene Expression Is Increased in the Paraventricular Hypothalamic Nucleus of Sprague-Dawley Rats with Visceral Pain Induced by Acetic Acid Without Detectable Changes of CRF mRNA: A Quantitative Approach with An Image Analysis System.
Bang H. Hwang , Hung-Ming Chang, Zhu-hua Gu, and R. Suzuki
Anatomical Record 290: 406-413(2007)

Localization of EFA6A, a guanine nucleotide exchange factor for ARF6, in spermatogenic cells of testes of adult mice.J Mol Histol.
Suzuki R, Saino-Saito S, Sakagami H, Toshimori K, Abe H, Kondo H
40,77-80(2009)

Localization of fatty acid binding protein of epidermal type common to dendritic cells and presumptive macrophages in Peyer's patches and epithelial M cells of mouse intestine.
Suzuki R, Nourani MR, Saino-Saito S, Abe H, Nochi T, Kiyono H, Spener F, Kondo H, Owada Y
Histochem Cell Biol.132,577-584(2009)

Localization of fatty acid binding proteins(FABPs) in the cochlea of mice.
Saino-Saito S, Suzuki R, Tokuda N, Abe H, Kondo H, Owada Y
Ann Anat 192,210-214(2010)



研究へのご理解・ご協力のお願い

 形態解析学・器官構造学講座では、「人体の形態多様性を生み出す遺伝子メカニズムの研究」という研究を計画しております。顔の形が一人一人違うように、血管や神経といった体の中の構造も一人一人違っております。この違いが何故起こるのかということはこれまで明らかになっておりません。一方、ヒトの体には遺伝子と呼ばれる、いわば体の設計図のようなものがあり、その設計図に従って様々な組織が形成されることが知られております。そこで、我々は解剖学実習中にこのような違いが見られた場合、そのご遺体から少量の組織を採取させて頂き、遺伝子解析を行い、関連する遺伝子を明らかにしたいと考えております。
 この研究を進めるにあたり、白菊会会員の皆様方のご理解とご協力が大変重要です。研究の内容をご理解いただいた上でご賛同いただければ幸甚に存じます(本研究への同意、拒否については、6、7をご参照ください)。ご心配な点やご不明な点がございましたら、些細なことでも結構ですので当講座までお問い合わせくださいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
本研究について、ご理解・ご協力を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

1.はじめに

 この研究は、解剖学実習で発見される正常範囲内の変異(解剖学では破格といいます。)と遺伝子(お身体の設計図にあたるもの)を結びつけようとする研究です。
解剖学実習では、全身の臓器、骨、血管、神経、筋肉の走行を一つ一つ確認していきますが、破格の情報は解剖学実習で精査することによって発見できるものです。
 では、「破格」は何故、どういった機序で生じるのでしょうか?何か意味があるのでしょうか?そのような疑問に答える術は今までありませんでした。しかしながら、様々な遺伝子の働きが解明され、ヒトが持つ遺伝情報を網羅的に解析する機器が開発されるなど、時代は大きく変わってきました。つまり、これまでは困難とされていた個人差に関する遺伝子解析も可能な時代となりました。

2.この研究で何を明らかにしたいのか?

 この研究では、解剖学実習中に発見された破格情報とそのご遺体から得られた遺伝子情報を組み合わせることにより、破格に関連する遺伝子とその破格が形成される機序を世界で初めて解明したいと考えております。

3.これまでの研究と何が異なるのか?

 これまで行われてきた破格の研究は、解剖学実習で発見された破格を写真やスケッチ等により記録し、学会や論文などで報告されております。しかし、破格がどのようにして起こるのか、その意義については解明できないまま現在に至っております。本研究では、そのような現状を打破すべく、これまでの情報と遺伝子解析を組み合わせるという全く新しい研究を行うことで、これまで未解明だった難題を克服したいと考えております。また、実験動物や細胞を用いた研究では決して代替できないものです。

4.この研究を行う上で問題となることは何か?

 遺伝子は個人情報を含みますので、まずはご本人が研究内容をご理解した上での同意が必要となります。また、個人情報保護の観点から、研究の過程で得られた情報が厳重に管理できるのか否かについて審査を受け、本研究の実施について承認を得る必要があります。この点については、秋田大学の倫理審査委員会で審査を受け、平成30年2月15日に承認されております。白菊会会員の皆様には本誌を通じてご説明申し上げ、ご理解を賜れればと存じます。

5.遺伝情報の取り扱いについて

 研究を実施する過程において、病気に関連する遺伝子等の情報が得られる可能性もございますが、例え、ご遺族の方であっても、原則として故人の遺伝情報の問い合わせにはお答えできませんので、ご了承ください。

6.ご同意いただける場合

 ご同意いただける場合、特に何かしていただく必要はありません。ご献体はこれまで通り、解剖学実習で医学部生等が勉強させていただくことになります。その過程で、少量の組織を採取させていただきます。しかしながら、本研究に関する同意については、ご家族にも機会をみてお話しいただければと存じます。ご遺体お引取りの際に、ご遺族の方々には「説明文書」(資料1)を用いてご説明させていただき、ご同意いただけるようでしたら、「同意書」(資料2)の記入をお願いすることになります。また、ご同意いただいた後でも、「同意撤回書」(資料3)でいつでも同意の撤回が可能となっておりますのでご安心ください。

7.ご同意いただけない場合

 ご同意いただけない場合は、「同意書」の作成の必要はありません。また、同意した後に撤回したい場合につきましても、お伝えいただくための連絡用の窓口を以下に設置しておりますので、お手数ですが、ご一報いただければと存じます。ご同意いただけない場合、不利益は一切生じることはなく、ご献体はこれまでどおり解剖学実習で医学部生等が勉強させていただくことになりますので、ご安心ください。

8.問い合わせ先(相談窓口)

秋田大学 大学院医学系研究科 
形態解析学・器官構造学講座
助教 明石英雄
〒010-8543
秋田市本道1-1-1 秋田大学本道キャンパス
電話 018-884-6055 FAX 018-884-6440
E-mail akashi@gipc.akita-u.ac.jp

本研究の概要・意義

本研究の概要・意義.pdf

研究へのご理解・ご協力のお願い

同意書

同意書.docx

同意撤回書

同意撤回書.docx