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器官病態学

組織紹介

医学専攻 病態制御医学系:器官病態学講座の概要

※この情報は、平成2604月現在の状況です。

構成員の紹介

教授 後藤 明輝 Akiteru GOTO
准教授 前田 大地 Daichi MAEDA
助教 吉田 誠 Makoto YOSHIDA
技術職員 浅部 幸紹 Yukitsugu ASABE
事務補佐員 渡辺 敏美 Toshimi WATANABE
研究補助員 中村 ゆたか Yutaka NAKAMURA
研究補助員 前田 和与 Kazuyo MAEDA
大学院生 廣嶋 優子 Yuko HIROSIMA
大学院生 伊藤 行信 Yukinobu ITO
     

教育と研究の概要

主な担当授業

主な学部の授業
原因と病態(医学科2年)、ベッドサイドラーニング(医学科5年)を附属病院病理部および腫瘍病態学講座とともに担当している。病理解剖例や手術症例などを呈示しつつ、病気の発生と進展をその実像に即して理解できるように授業実習を行っている。具体的には病理総論(循環障害・炎症・腫瘍)や病理各論(心血管系の病理、呼吸器系の病理、腎泌尿器の病理、運動器系の病理など)を担当している。2年生にとっては病気について具体的かつ系統的に学ぶ最初の機会となるので、よく整理されたわかりやすい内容での授業をこころがけている。また、実習ではバーチャルスライドを多く取り入れ、病変の観察をしやすい実習環境の整備を行っている。5年生には病院における病理の役割を体得してもらえるようにプログラムを組んでいる。これらの授業実習のほか、興味をもった学生には2年生選択カリキュラムや3年生基礎配属を通じ、病理診断や研究の一端に触れてもらい、また当講座スタッフと交流して、より深く病理学が理解できる機会としている。
主な大学院の授業
 講義: 心、血管、呼吸器系の正常構造と病理学的変化についての講義を行う。また、これらの臓器の病理に関連する論文の抄読を行ない、実験方法、結果について検討する。
 実習:
・病理解剖の介助、執刀を行い、病変の見方を学ぶ。
・生検・手術材料の病理診断について学び、自ら行う。
・病理検体を種々の形態学的手法(免疫組織化学、In situ Hybridization)、あるいは分子生物学的手法を用いて解析する。
・ウサギ、ラットなどを用いて動物実験を行なう。
・電子顕微鏡の試料を作成して所見を把握する。
・実験結果の統計学的解析や学会発表、論文の作成を行う。

主な研究対象

1. 肺癌でのマイクロRNA異常の解析(後藤、吉田)
2. アジア地域における癌の地理病理学・分子病理学的研究(後藤、吉田)
3. 秋田県の癌の特徴(後藤、吉田)
4. 平常時および血流変化にともなう動脈リモデリング時の血管内皮細胞、平滑筋細胞のturn overおよびinteractionの研究(高橋)
5. AVF(動静脈吻合)後の静脈狭窄、閉塞に関する研究(高橋)
6. 堀口先生が開発したヘマトサイト改良型植え込み型バスキュラーアクセスである、スマートアクセスに関する共同研究(高橋)
7. 骨髄由来細胞の動態からみたトレーニングによる心血管骨格筋リモデリング機構の解明(南條)
8. 実験的心筋梗塞ラットを用いての傷害心筋細胞の修復過程の研究(川村)
9. 圧負荷肥大心筋細胞の筋節増加のメカニズムについての研究(川村、吉田)

医学専攻 病態制御医学系:器官病態学講座の概要

(病理学について)“人はなぜ、どのようにして病気になり、そして死んでしまうのか?” 、と思ったらそれすなわち病理学ということになりますが、これでは漠然としています。実際には病理学とは病変をじかに、あるいは顕微鏡を用いて観察して実験することで病気の成り立ちを推定し、病気の診断を行う医学の一分野です。顕微鏡をじっとのぞきこんでいる静的なイメージの強い病理学ですが、臨床医学そのものといった領域から分子生物学、遺伝学、画像処理に至るまで、大変幅広い内容を含む動的な学問です。奥深く幅広い分野であり、どの人にも最適な居場所がみつけられますし、仕事場として病院、大学研究所など広い選択肢があります。特別に難しいことをしているわけでもありませんので、医学生の皆さんにはぜひ将来の選択肢として考えてもらいたいところです。扉はいつでも開いています。興味があったら御連絡を(後藤)。
(現象に学ぶ・学生に学ぶ)
病理診断や研究では、病変や現象を自分の眼で観察し、自分のアタマで考えることを大切にしたいと思っています。答えはどこか遠くではなく、眼前の病変の中にすでに含まれているからです。
また、教育にあたっては、伝えたいこと、伝えなければならないことは多々あります。その一方的な押しつけにならないように、どうすればわかりやすいのか、何に興味があるのかを学生から学び、有意義で効果的な講義実習を展開していきたいと考えています(後藤)。

2011年度 業績
1. Kitano K, Watanabe K, Emoto N, Kage H, Hamano E, Nagase T, Sano A, Murakawa T, Nakajima J, Goto A, Fukayama M, Yatomi Y, Ohishi N, Takai D. CpG island methylation of microRNAs is associated with tumor size and recurrence of non-small-cell lung cancer. Cancer Sci. 2011; 102(12):2126-31.
2. Watanabe K, Emoto N, Hamano E, Sunohara M, Kawakami M, Kage H, Kitano K, Nakajima J, Goto A, Fukayama M, Nagase T, Yatomi Y, Ohishi N, Takai D. Genome structure-based screening identified epigenetically silenced microRNA associated with invasiveness in non-small-cell lung cancer. Int J Cancer. 2011 Jun 23. [Epub ahead of print]
3. Kitagawa H, Watanabe K, Kage H, Inoh S, Goto A, Fukayama M, Nagase T, Ohishi N, Takai D. Pulmonary Venous Invasion, Determined by Chest Computed Tomographic Scan, as a Potential Early Indicator of Zygomycosis Infection: A Case Series. J Thorac Imaging. 2011 Sep 9. [Epub ahead of print]
4. Goto A, Li CP, Ota S, Niki T, Ohtsuki Y, Kitajima S, Yonezawa S, Koriyama C, Akiba S, Uchima H, Lin YM, Yeh KT, Koh JS, Kim CW, Kwon KY, Nga ME, Fukayama M. Human papillomavirus infection in lung and esophageal cancers: analysis of 485 Asian cases. J Med Virol. 2011;83(8):1383-90.
5. Takahashi Y, Iwai M, Kawai T, Arakawa A, Ito T, Sakurai-Yageta M, Ito A, Goto A, Saito M, Kasumi F, Murakami Y: Aberrant expression of tumor suppressors CADM1 and 4.1B in invasive lesions of primary breast cancer. Breast Cancer. 2011 Apr 28. [Epub ahead of print]
6. Nagata M, Sakurai-Yageta M, Yamada D, Goto A, Ito A, Fukuhara H, Kume H, Morikawa T, Fukayama M, Homma Y, Murakami Y: Aberrations of a cell adhesion molecule CADM4 in renal clear cell carcinoma. Int J Cancer. 2011 May 4. [Epub ahead of print]
7. Morita S, Goto A, Sakatani T, Ota S, Murakawa T, Nakajima J, Maeda E, Fukayama M: Multicystic mesothelioma of the pericardium. Pathol Int. 2011; 61(5):319-21.
8. Miyazaki H, Goto A, Hino R, Ota S, Okudaira R, Murakawa T, Nakajima J, Fukayama M: Pleural cavity angiosarcoma arising in chronic expanding hematoma after pneumonectomy. Hum Pathol. 2011; 42(10):1576-9.
9. Kubota T, Kubota N, Kumagai H, Yamaguchi S, Kozono H, Takahashi T, Inoue M, Itoh S, Takamoto I, Sasako T, Kumagai K, Kawai T, Hashimoto S, Kobayashi T, Sato M, Tokuyama K, Nishimura S, Tsunoda M, Ide T, Murakami K, Yamazaki T, Ezaki O, Kawamura K, Masuda H, Moroi M, Sugi K, Oike Y, Shimokawa H, Yanagihara N, Tsutsui M, Terauchi Y, Tobe K, Nagai R, Kamata K, Inoue K, Kodama T, Ueki K, Kadowaki T. Impaired insulin signaling in endothelial cells reduces insulin-induced glucose uptake by skeletal muscle. Cell Metab. 2011; 13(3):294-307.