研究の内容
CSF中のオレキシン/ ハイポクレチンの測定
秋田大学の精神科では最近話題の神経ペプチドである、オレキシン/ハイポクレチンの脳脊髄液中の定量を行っています。
既にスタンフォード大の西野等の報告によってナルコレプシーの患者さんでは非常に低下する事が明らかになり(110pg/ml以下)、ICSD-2では、ナルコレプシーの診断基準にも入っています。また自験例ですが、視床下部の腫瘍摘出後に過眠を呈した症例で脳脊髄液中のオレキシンが正常値では250pg/ml-300pg/mlですが、約1/3の105pg/mlに低下していました。現在のところ、ナルコレプシー以外にも、過眠や、日中の眠気を生じる中枢神経系の様々な疾患にての検索を施行中です。とりわけナルコレプシーを含む睡眠覚醒障害の関与する疾患ではその必要性は高いと思います。
もしそのような患者さんがおられましたら、脳脊髄液を採取して送って頂けないでしょうか?
測定はもちろん無料で行わせて頂きます。検体の量としては最低0.25ml あれば測定可能で、1.0mlあれば非常に助かります。
2019.3.14に受付の検体が秋田大での最後の測定実験の予定です。2019年5月からは、筑波大の睡眠研究機構(IIIS)での測定となります。
お問い合わせは引き続き神林まで。kanbayashi.ta.fn@u.tsukuba.ac.jp (2019.4.1より)
詳細についてはご遠慮なくメール等でお問い合わせ下さい。同意書などをお送り致します。
お問い合わせ先
- 〒305-0821 茨城県つくば市春日1-2 高細精医療イノベーション棟502
- Human Sleep Lab 神林崇
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