秋田大学大学院医学系研究科 医学専攻 病態制御医学系 総合診療・検査診断学講座

医学部医学科の講義・実習について

医学科学生教育においては、検査医学・総合診療・アレルギーを中心とした免疫疾患・感染制御に重点を置いています。検査医学では、揺れ動くファジーな生体を検査で評価することの意味を学びます。検査の意味を正しく理解し、検査から病態を読み取るためにReversed CPC*によるトレーニングを取り入れています。

Reversed CPC*

通常のCPC (Clinico-Pathological Conference)は、症状や診察所見の情報、検査所見などから症例を検討するものですが、これらがない状況で、臨床検査データのみから症例の病態を推定しつつ討論することをR-CPC(Reversed CPC)といいます。通常のCPCとは逆方向であることからReversedと冠されています。R-CPCは、検査項目の特徴や意義を深く学ぶことができる優れた臨床検査医学の学習方法として、内外で活用されています。当講座の実習目標は診断ではなく、あくまで一つ一つの検査の意味を理解し、データを総合的に解釈することです。さらに必要な問診や臨床情報、次に行うべき検査や診断的手技は何か、鑑別診断の列挙、もっとも疑わしい疾患などについて討議を行います。