>トップページ>ご挨拶
ご挨拶

教授(科長) 南谷 佳弘
秋田大学呼吸器・乳腺内分泌外科は、秋田大学医学部外科学第二講座として1972年に阿保七三郎教授によって開講されました。1997年には、小川純一教授が第二代教授に就任されました。その後2008年、大学院重点化に伴う組織改編により、秋田大学大学院医学系研究科医学専攻腫瘍制御医学系呼吸器・乳腺内分泌外科学講座と名称変更になりました。
そして2015年4月1日から講座の教育・診療・研究内容をよりわかりやすくするために秋田大学大学院医学系研究科医学専攻腫瘍制御医学系胸部外科学講座に名称変更を行いました。
診療について
大学病院では診療として一般の病院では難しい患者さんの外科治療、患者さんの負担が少ない胸腔鏡を用いた縮小手術などの外科治療を行っております。
私たちは大学病院の診療科として、以前は第二外科と称していました。
現在は大学病院内では呼吸器外科、食道外科、乳腺内分泌外科の三つの科として診療を行っています。また秋田県内を中心とした(第二外科)関連病院群と連携を取りながら呼吸器外科、消化器外科、乳腺内分泌外科の地域に根差した外科診療を行っています。これらの疾患(肺癌、食道癌、乳癌、甲状腺癌など)でお悩みの患者さんは(第二外科)関連病院群の病院を受診していただければ最新の治療が受けられるような体制を整えております。
教育について
教育は私たちにとって最も重要な使命と考えております。学生の教育に関しては大学での講義や病院での実習を通して行っております。外科学の教育は外科の魅力を伝えて外科医充足を目指すことも重要ですが、多くの学生は将来外科以外を専門とします。そのため学生に対する教育の目標は「全人的に人間を捉えるために必要な総合臨床能力の一つとして必要な外科学の知識と技術の教育と適切な医療連携ができる医師の育成」と考えております。
卒後に外科医を目指す医師に対する教育は、医局員として(第二外科)関連病院群をローテートしながら外科医としての実力をつけていただきます。そして外科専門医、呼吸器外科専門医、消化器外科専門医、乳腺専門医を確実に取得させております。
ほとんどの医局員は卒後3年目以降で大学院に入学しています。大学院は4年制です。前半では研究者・指導者として必要な専門知識を教育し、高度な専門性を身に付けさせるようにしています。後半では前半で身に付けた専門知識を土台として、自ら考える学習者中心の研究指導を行っております。多くの大学院生が行った研究は一流の雑誌に掲載されております。大学院を卒業すると医学博士の称号を得られます。
研究に関して
現代医学の発展は多くの先人の研究によって成り立っています。将来の医学の発展のためには研究が欠かせません。次世代の外科医療の発展は外科医の責任です。そのためリサーチマインドを持った外科医の育成を重視しています。論文発表数もさることながら、質の高い研究を目指しています。幸い研究資金も文部科学省科学研究費補助金を初めとして、潤沢に確保しています。自由な発想で研究できる環境を備えています。
最後に学生諸君、研修医の皆さん。外科はやりがいのある科です。是非一緒に歩みましょう。
平成27年3月30日
南谷佳弘