専門医育成プログラム

小児外科専門修練について

小児外科専門医と認定施設について

小児は成人のミニチュアではありません。小児外科の診療に際しては、小児特有の疾患ならびに生理学的、解剖学的特徴を良く理解し、発育、成長に配慮した診療が必要で、小児外科専門医の育成が望まれています。もちろん、この小児外科専門医の育成は本質的には、患者が最善の診療を受けられことも目的としたものです。このため、小児外科専門医は日本小児外科学会によって認定され、指導医のもとで認定施設にて研修することを原則としており、指導医と認定施設の基準もかなり厳しく定められています。

現在、小児外科認定施設は全国にわずか80数施設、指導医も300名弱と厳選されており、さらに、認定施設は毎年、学会に診療実績、研修状況などの年次報告書を提出し、5年毎に再審査を受ける義務を有しています。

秋田大学は1985年に全国で20番目の認定施設に認定され、その後も継続して認定施設となっています。また、研修医1人当りの症例数も多く、小児外科専門医をめざす医師には最適な研修施設の1つといえます。

専門医修練プログラム

日本小児外科学会認定施設の専門医教育カリキュラム基準に則って作成された小児外科専門修練カリキュラムI-A,B〜V-A、Bに沿って研修を行い、小児外科専門医の取得を目指します。小児外科専門医の申請条件は下記に示しますが、申請時に外科専門医の資格が必須で、さらに小児外科施設での最低3年間の研修を含めた計7年以上の臨床経験を必要としています。このため、後期研修医は、5年間の間に外科専門医取得に必要な外科研修(院内あるいは院外研修)と小児外科専門医取得のための小児外科研修をあわせて受けることになります。

日本小児外科学会専門医の申請条件(日本小児外科学会)

  1. 日本の医師免許証をもっていること
  2. 本学会が行う小児外科専門医筆記試験に合格していること
  3. 通算7年以上の外科医としての経験を有すること(うち5年以上は外科臨床研修とする)
  4. 申請の時点で,3年以上連続して本学会会員であること
  5. 研修指数が400以上に達していること
  6. 研修月数が36ヶ月以上に達していること :認定施設に常勤して定められた研修カリキュラムに沿って小児外科診療に専従しているときに研修指数が与えられる。研修指数は施設からの報告に基づいて学会が計算し,毎年、各施設毎の研修指数が算出される。
  7. 小児外科に関する研究論文が1編以上あること
  8. 申請者が筆頭著者である小児外科に関する症例報告が1編以上あること
  9. その他の小児外科に関する論文が3編以上あること(これらは申請者が筆頭著者である必要はない)
  10. 学会,研究会で,小児外科に関する発表を演者として3回以上行っていること(学会,研究会の適否は委員会が審査する)
  11. 日本外科学会認定医あるいは外科専門医であること(認定証のコピーを提出)

詳細については日本小児外科学会ホームページ(http//www.jsps.gr.jp/)を参照。

秋田大学医学部附属病院 卒後臨床研修センター
http://career.hos.akita-u.ac.jp/kenshuu/

専門医研修および専門医育成プログラムにつきましては、こちらのサイト(秋田大学医学部附属病院 卒後臨床研修センター)にある、専門医師研修のページをご覧ください。(リンクをクリックすると、新しいブラウザでサイトを開きます)。

研修に関する連絡先

  • 〒010-8543 秋田市本道一丁目1-1
  • 秋田大学医学部附属病院 卒後臨床研修センター(医学部総務課内)
  • TEL:018-884-6233
  • FAX:018-834-8619
  • E-mail:kenshuu@hos.akita-u.ac.jp

カリキュラムの詳細について

小児外科の研修医・医局員を随時募集しています。興味ある方は、下記までお問い合わせ下さい。

  • 問い合わせ先:秋田大学医学部外科学講座小児外科学分野 吉野裕顕
  • Tel:018‐884‐6143
  • Fax:018‐836−0567
  • e-mailhiroyosi@med.akita-u.ac.jp