特 別 講 演

13:00-14:00

三島 和夫

（秋田大学大学院医学系研究科 精神科学講座 教授）

「新型コロナウイルス感染症に伴うメンタルヘルスの課題」

　新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、医療従事者や患者のみならず多くの一般生活者が強い健康・経済不安を抱え、社会的距離を保つ生活を長期間にわたり強いられている。
　過去の大規模災害は被災地住民のメンタルヘルスに多大な影響をもたらしたが、コロナ問題は感染症という目に見えない敵であるほか、その被災範囲、持続期間のいずれを取っても近代では例を見ない規模の社会的ストレスを引き起こしている。
　コロナ問題が私たちのメンタルヘルスに及ぼす影響やその対策に関するエビデンスをレビューする。

14:00-15:00

野村 恭子

（秋田大学大学院医学系研究科 衛生学・公衆衛生学講座 教授）

「コロナ禍の自粛が及ぼす大学生の鬱症状・自殺関連念慮への影響」

　新型コロナウイルス感染症に流行下における大学生の抑うつ症状に焦点を当て、秋田大学全学部の大学院生ならびに学生を対象に、こころとからだの健康調査を行った。
　本講習会では、うつ症状のリスクと予防因子の同定と、キャンパス精神衛生に向けたメンタルヘルス対策について現在までの取り組みを紹介する。
　先行きが見えない非常事態におけるメンタルヘルス対策として受講者に参考にしていただく。