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ご挨拶

第133回東北連合産科婦人科学会 総会・学術講演会 会長挨拶

歴史と伝統ある本学会総会・学術講演会会長の大任を仰せつかり、大変光栄に思うとともに、責任の重さをひしと感じています。

さて、東日本大震災から半年以上が経過しました。被災地では、少しずつではありますが、日常の営みを取り戻しつつあるようです。今、こうして普通に生活をしている、そのこと自体に、感謝の念を抱かずにはいられません。と同じように、人が生まれ、当たり前のように育っていくことの尊さを、今さらのように感じます。そこで、本学会のメインテーマを「育む(はぐくむ)」に、させていただきました。命を育む、人を育む、組織を育む、社会を育む、愛を育む・・・。「育む」ことの喜び、難しさ、そして大切さ、そのようなことを感じ取っていただける学会を目指しています。

学会の予告をしましょう。特別講演は福井大学の寺澤修一教授に、次世代の医療を支える「研修医の育成」について、また招請講演は中京大学法科大学院の稲葉一人教授に「産婦人科医療訴訟」、九州大学の吉田敬子特任教授に「子どもの虐待防止における産婦人科の役割」について、それぞれご講演をお願いしています。シンポジウムは「EBMに基づく分娩管理」をテーマに、基調講演を北海道大学水上尚典教授に、シンポジストを東北6県の産科医療を担う6人の先生達にお願いしています。特別企画として、東北6大学の産婦人科教授に、若かりし頃を振り返って、「おもいでの症例」をご報告していただくことになっています。さらに、産婦人科各分野の日常臨床に役立つお話を、教育講演、ランチョンセミナー、モーニングセミナーでお届けします。そして、本学会のもう一つのメインイベントである若手医師の企画にも力をいれ、世代の異なる先生達に、とにかく面白い、楽しい学会を演出できればと思っています。

6月の秋田は春から夏へ移ろう清しい季節です。皆様、おそろいで秋田へのお越しをお待ち申し上げています。

平成23年10月30日

秋田赤十字病院 平野秀人

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