前立腺生検

前立腺生検

前立腺生検について
秋田大学医学部泌尿器科 准教授 土谷 順彦

PSAが4.0以上の場合、前立腺癌の可能性があります。頻度はPSA:4~10で2割、PSA:10~で5割といわれています。PSAが上昇する場合は、下記の3つの事が考えられます。

  1. 前立腺が大きい(前立腺肥大症)
  2. 前立腺に炎症がある(前立腺炎)
  3. 前立腺に悪性腫瘍がある(前立腺癌)

1.前立腺肥大症2.前立腺炎、の場合は薬物療法で治療できますが、3.前立腺癌の場合は手術療法が必要な場合があります。

確定診断には前立腺の組織を調べる検査(生検)が必要になります。詳細は下記、説明と同意書の通りです。

特に注意すべき点は、出血と感染症です。たとえば狭心症、脳梗塞等があり抗凝固療法が行われている場合は、薬の内服を7日間以上中止する必要があります。受診時には必ず現在飲んでいる薬を持参してください。

抗凝固薬、抗血小板薬としてよく使用されるのは、

  • バファリン
  • パナルジン
  • パナピジン
  • ワーファリン
  • エパデール

などです。

メニューを開く