多様なニーズに対応する『がん専門医療人材(がんプロフェッショナル)』 未来がん医療プロフェッショナル養成プラン[秋田大学]多様なニーズに対応する『がん専門医療人材(がんプロフェッショナル)』 未来がん医療プロフェッショナル養成プラン[秋田大学]

MENU
トップページ>ご挨拶|本山 悟

ご挨拶

腫瘍制御医学系 地域がん医療学講座 教授 
本山 悟

本山 悟

「次世代」から「未来」へと進んだ秋田大学がんプロと共に

「次世代」から「未来」へとその名称を進化させ、第3期秋田大学がんプロが連携7大学と共に再スタートしました。本プランは、これまでに養成した人材およびシステムを最大限に活用し、 さらに新たな枠組みによって未来志向のがん医療者を養成することを目的に計画されました。

本事業におけるキーワードは、「レアキャンサー」、「プレシジョンメディシン」そして「ライフステージ」です。「レアキャンサー」の定義は明確でなく、アメリカやヨーロッパでは人口10万人あたり6例以下の発生率のがんとされています。概算では秋田県で年間60例以下のがんとなるわけで、実はそれほど稀と言うわけではありません。数が少ないが故に、受ける医療が他のがんよりも不利な状況を是正するために本事業は有効に機能するはずです。2015年1月のオバマ大統領の一般教書演説において、“Precision Medicine Initiative”が発表され、「プレシジョンメディシン」と言う言葉が一気に世界中に拡がりました。患者の個人レベルで特定のゲノム異常を解析し、それに基づいた最適な治療方法を選択し、施すことです。秋田大学単独では専門家の養成が厳しいこの分野ですが、8大学の総力でもって可能となると思っています。

小児、AYA、そして高齢者、多様な「ライフステージ」への対応が求められています。世代ごとにがんの痛みや治療、そしてそれを支援する方法は異なるわけで、これらを体系的に教育するプログラムによって多職種から構成されるがん医療専門家を一人でも多く秋田大学から輩出したいと思っています。未来の秋田のがん医療を創造する本プランと共にありたいと思っています。