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ご挨拶

秋田大学大学院医学系研究科医学専攻小児科学分野 教授 高橋 勉

秋田大学大学院医学系研究科
医学専攻小児科学講座
教授 高橋 勉

我々小児科学講座は、秋田県の小児医療がしっかりと歩むために、以下の2つのことを教室の目標として掲げます。

  1. 医師が伸び伸びと診療と研究を行える
  2. 秋田県内各地域に診療上の隙ができない

以上2つの実現のためには、何よりも「若い人達の力」が重要です。

この3 年間に秋田大学医学部は名称を秋田大学大学院医学系研究科へと変えました。この事は、秋田大学医学部が地域の最先端医療への貢献という柱の他に、大学院研究も柱の一つとするという意思表示をしたということです。研究は、診療を通じて疑問に思ったことから始めたり、最先端の分子生物学解析技術への関心から始めたりと、そのモチベーションは色々でしょう。我々の医局は臨床講座です。ベンチ(bench)とベッド(bed)が直結するような研究が理想ではありますが研究に定型はありません。現在、小児診療の最前線にいる診療中心の先生達には症例検討や疫学研究があり、そこから基礎研究が始まる場合もあります。いずれにせよ、何にでも興味を持って臨む気持ちが重要と思います。

最近、中国の「菜根譚」という書を読む機会がありました。今から三百数十年前、中国明代の洪自誠が人生いかに生くべきかを、様々な角度から論じた人生指南書です。その中に「伏久者飛必高」とあります。伏すこと久しきは、飛ぶこと必ず高し。これを医師にたとえるなら...普段の診療をしっかり・きちんと行う中に、皆様が将来、一流臨床医になるための、あるいは、一流臨床研究者になるための、沢山の「芽」が含まれているということでしょうか。

以上2つの言葉を贈るとともに、微力ながら「若い人達の力」になればと思っております。

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