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ご挨拶

ご挨拶

平成23年4月より、吉野 裕顕准教授が小児外科診療科長に就任しました。

昭和45年に秋田大学医学部付属病院開設とともに小児外科診療もスタートしましたが、この30年余りの間に新生児疾患の治療成績は飛躍的に改善し、初期の救命を第一とした治療から、術後の精神身体発達、機能的、美容的な問題も含めたQOLの向上を考慮した治療へと発展してきています。また、胆道閉鎖症の10年生存率は当初20〜30%と不良でしたが肝移植の導入により、最近はほぼ100%近くとなっています。悪性固形腫瘍についても、集学的治療の発展により、格段に治療成績が向上しています。

これら小児外科疾患の治療成績の向上には手術手技、麻酔、呼吸循環管理、栄養輸液管理、感染管理、医療器材などの進歩が関わっていますが、最も重要なことは多くの科の医師、看護師、パラメデイカルの方々との密接な連携による診療にあると感じています。実際、小児科の新生児、血液・腫瘍、代謝・腎、神経・筋、循環器の各グループ、産科、内科、外科、麻酔科を始め多くの科、さらには他病院の移植医療などの多くの先生方との連携した治療は必要不可欠ないものとなっています。

小児外科疾患の治療成績は向上したとはいえ、まだまだ、救うべき命、治さなければならない疾患は数多くあります、これからも診療、研究に切磋琢磨し、病気を持った子供たちに最も適切な医療を提供し、子供たちに明るい未来が開けるよう教室員一同努力していきたいと思っております。