>ホーム>診療案内/臨床の紹介>緩和的放射線治療について
を目的とし、『生活の質』を維持・改善するための治療です。
緩和照射 | 根治照射 | |
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目的 | ||
放射線量 | ||
期間 | ||
副作用 |
根治照射に比べて緩和照射では放射線量が少ないため、 短期間で治療が終了し、強い副作用はほとんどありません。また、放射線治療歴がある部位への緩和照射(再照射)も可能です。
症状の原因になっている「がん病巣」が画像検査等で確認できる場合には、ほとんどが緩和照射の適応になります。 【緩和照射の適応病態】 骨転移の痛み、骨折など 脊椎転移の痛みやしびれなど 脳転移による頭痛や嘔気、神経症状など 大静脈狭窄による顔や手足のむくみ、呼吸苦など 気道狭窄による呼吸苦 消化管閉塞による食べ物のつかえ 腫瘍からの出血(胃癌からの出血、子宮頸癌からの出血、皮膚癌からの出血など) 皮膚腫瘍による痛み、浸出液、悪臭など リンパ節転移や筋肉転移の痛み 肝転移の痛みや腹部膨満感 など
放射線治療科を受診していただき、放射線治療担当医が症状の確認や放射線治療の説明を行います。 放射線治療を行う場合、放射線治療用のCT撮影など治療準備を行います。 受診から数日以内に治療を開始しますが、緊急の場合は受診当日から治療を行います。 放射線治療は1日1回15~20分程度の治療を、1~10回行います。 なるべく短期間で治療が終了するようにしますが、症状や病態によっては10回以上の治療を行う場合もあります。
放射線治療設備がない病院や、放射線治療設備があっても自院での対応が困難な場合は御相談ください。 1~5回の短期照射を積極的に使用しておりますので、数日の通院で治療が可能です。最短で1日の通院で治療が可能です (午前中に受診していただき治療準備を行い、午後に照射を実施)。 放射線治療科での入院対応も可能ですので、遠方の場合や状態不良の場合には入院で治療を行います。 ※スムーズに放射線治療を開始するため、事前に下記情報を御連絡いただけますと幸いです。 □原疾患 □全身状態(Performance Status:PS) □症状の部位と程度、鎮痛薬等の使用状況(レスキュー薬の有無) □最近の画像検査の有無(数カ月前のCTでも可) □外来通院の可否(1回~数回)、あるいは入院の要否 □来院方法(自分で・家族の送迎・病院の送迎など) □過去の放射線治療歴 □当日照射(即日照射)の場合、数時間の院内待機が可能かどうか ※参考資料:日本放射線腫瘍学会「緩和的放射線治療 地域連携モデル」、「緩和的放射線治療(連携用)2022年3月」
秋田大学医学部附属病院 放射線治療科 018-834-1111(内線:6378) 平日9~17時